第34話
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エレインの意見に同意したジンはからかいの意味も含めて笑顔を浮かべてエレインに指摘した。
「じょ、冗談じゃないですよ!あんな胡散臭いヤツの手なんか…………!」
一方アルヴィスは血相を変えてジンの意見に反論した。
「そうかい?あの”槍の聖女”相手に交渉を成立させるという俺達にはできなかったその手腕は称賛すべきだし、それこそ”黒月”のような遊撃士では作れない情報網がある点も評価すべき点だと思うがな。」
「そ、それは…………」
「そもそも”あの件”はジンさんもご存じの”二代目白蘭龍”が3年前から考えていた案を利用しただけの話ですし、怪しげな情報網についてはそれこそ信頼性がないじゃないですか。それよりいっそジンさんに切り込んでもらうのはどうでしょう?噂の妹弟子――――――いえ”姉”弟子の方をたとえばお食事に誘ってみたりとか。私方面のツテよりよほど有望では?」
ジンの意見に反論できないアルヴィスが言葉を濁している中エレインはジト目でジンに指摘した後笑顔を浮かべた。
「悪い、勘弁してくれ。ったく、お前さんも手強くなったなぁ。最初の頃はもっと可愛げがあったモンだが。」
エレインの指摘に冷や汗をかいたジンは苦笑しながらエレインを見つめて指摘した。
「伊達に何年も鍛えられていませんので。――――――それに先ほどの話はあくまで真面目な提案ですよ?かつてギルドに在籍し、前総督の信頼も篤かったというGID室長――――――私のもう一人の昔馴染みもそうですが、現在どのような思惑があるのかはわからない上”エースキラー”の一員でもあると思われるアラミスに在籍中の”彼女”よりよほど腹を割って話せそうですし。」
「…………エレインさん。」
「ふむ…………」
「たしか”飛燕紅児”だっけ。」
エレインの意見を聞いたアルヴィスが静かな表情を浮かべ、ジンが考え込んだその時娘の声が聞こえた後銀髪の女性遊撃士と大きなリボンを頭につけている女性遊撃士が階段を上がってその場に現れた。
「ハハ………お疲れさん、待ってたぜ。」
「ふふ、フィーさんは一年ぶりくらいかしら?また背が伸びたみたいね。」
二人の登場にジンは笑顔を浮かべて歓迎し、エレインは懐かしそうな表情を浮かべて銀髪の遊撃士に声をかけた。
「ん、さすがにこれ以上は打ち止めっぽいけど。」
「フフ、私達が最初に会った時と比べれば見違えるほど成長したのだから十分だよ。それに何よりも可愛いからね♪」
エレインの言葉に苦笑しながら答えた銀髪の女遊撃士に大きなリボンを頭につけている女性遊撃士は笑顔で指摘した。
「き、君があの………エレボニアの若きエースっていう。それにリボンをつけている君はあのア
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