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八条学園騒動記
第七百五十二話 苗字がない家その三

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「結構いてね」
「混血しているわね」
「そうなのよね」
「それで日本人には四つの姓以外にも」
「色々あるわね」
 そのルーツがというのだ。
「実は」
「そうよね」
「けれど実はそうでも」
 山の民や海外のルーツはあろうともというのだ。
「日本人の苗字はね」
「四つね」
「本来はね」
「そうなっているのよね」
「今も実はね」
 この時代もというのだ。
「そうよ。だからお名前が実は諱で」
「普通のお名前ある人もいるのね」
「織田信長さんなんて人がいても」
 この時代の日本にというのだ。
「普段は織田三郎さんとかね」
「名乗っているのね」
「それで本来の姓と諱は」
 これはというのだ。
「平信長さんで滅多によ」
「出さないお名前ね」
「そうよ」
「今の時代でも」
「日本にいるから」
 そうだというのだ。
「復古主義でね」
「お名前のそれもやる人がいて」
「それでね」
「本来の姓と諱定めているのね」
「それでお役所にも」
 公にもというのだ。
「認められているのよ」
「それは凄いわね」
「変なお名前でもないと」
 所謂ドキュンキラキラネームである、こうした名前を付ける親そして本人はこの時代にも存在するのだ。
「お役所もね」
「認めてくれるの」
「本来の姓と諱もね」
 ジョーは姉に話した。
「認めてくれるから」
「よく認めてくれるわね、お役所も」
「だからあんまりにも変な名前でないとね」
「お役所も認めてくれるのね」
「たまに無茶苦茶な名前子供に付けようとしたり」
 ジョーは実際にそうした人の話をした。
「本人さんも改名申請する場合もね」
「あるのね」
「ええ、けれど」
 それがというのだ。
「そうしたものは流石にね」
「認められないのね」
「漢字で変態と書いて」
 そうしてというのだ。
「スーパーエロスとか読ませる」
「もう無茶苦茶ね」 
 ベスはその名前を聞いた瞬間に呆れた。
「ハンドルネームでもね」
「こんな名前の人そういないでしょ」
「普通ハンドルネームって変だけれど」
 ベスはそれでもと話した。
「流石にそこまではね」
「やる人少ないでしょ」
「ウェブ作家さんのペンネームでも」
 こちらでもというのだ。
「流石にね」
「そうよね、けれどね」
「それをなのね」
「やる人がね」
 実際にというのだ。
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