暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第137話 毒と愛、魅了する対決!ココVSクルゼレイ!
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け足で去っていった。あの毒も与作なら取り除いてくれるだろうと思い彼はキッスの背中に背負わせていたリュックから食材を取り出してエネルギーを補給し始める。


「あ、あの……」


 そこにガブリエルが来てココに声をかけた。


「助けてくださりありがとうございます。同胞たちも無事で……なんとお礼を言ったらよいか」
「気にしなくて良いよ、同盟を結んでいる以上助けるのは当然の事だ」


 ガブリエルの感謝の言葉にココは助けるのは当然だと答える。会話としては普通に話しているつもりなのだがガブリエルはどうしてか胸の鼓動を早めてしまう。


「あの、もしよろしければお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「僕はココ、美食屋さ」
「ココ……ココ様……」


 ココの名前を教えてもらったガブリエルはその名を何度もつぶやいた。まるで大切な宝物を言葉にする少女のように……


「僕はまだやるべきことがあるからもう行くよ、倒れている仲間の人たちは貴方に任せてもいいかな?」
「は、はい!私に任せてください!」
「よろしく頼むよ」


 ココはそう言うとキッスに乗って飛び立っていった。


「……ココ様」


 ガブリエルはココが去っていく方を熱の籠った眼差しで見つめてその名前を呟いた。そしてココの姿が完全に見えなくなるまでガブリエルは視線を逸らさなかった。



―――――――――

――――――

―――


「我の方が獲物大きい」
「グルル……」


 次元の狭間、そこは生物が存在を保てない虚無の場所……そこでゴスロリを着た小さな黒髪の少女が巨大な深紅のドラゴンと何かを言い争っていた。


「我が捕らえたアシュラサウルスの方が大きいし肉も引き締まっていて食べ応えがありそう。よって我の勝ち」
「グガァ、ガルル、グルァ」
「なに?『俺の捕らえた王陸鮫は脂が程よくのっていて美味そう』?……確かに」


 黒髪の少女はドラゴンの言葉を理解したように頷いた。


「なら食べ比べてみる、結局美味しい方が一番」
「グルガァ、グオゥ」


 黒髪の少女とドラゴンは二体の猛獣を食べ比べで勝負するといい頷き合った。


「ガァァァッ!!」


 ドラゴンの吐いた炎が二体の猛獣をこんがりとミディアムレアに焼き上げていった。


「いただきます」


 少女は肉を鷲掴みにするとその可愛らしい容姿からは考えられないくらい豪快に噛みついた。赤いドラゴンも負けじと肉に喰らい付く。


 そしてあっという間に二体は骨だけになった。


「我、満足。勝負は引き分けで良い」
「グルル」


 少女は満足そうにお腹を撫でて赤いドラゴンも頷いた。
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