第八十一話 大教会でも一緒その四
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「絶対に」
「私もなの」
「はい、注意して下さい」
こう言うのでした。
「くれぐれも」
「私も怪我したくないわよ」
自分自身もです。
「だから気をつけていくわ」
「お互いそうしていきましょう」
「それで笑顔でおぢばに帰りましょう」
こうしたお話をしながらです。
私達は次郎さんが運転してくれる車に乗せてもらって大教会まで連れて行ってもらいました。大教会は大阪府の八尾市にありますが。
その大教会に来て新一君はこんなことを言いました。
「ここ母方のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんがいるんです」
「そうなの」
「はい、山本の方に」
「山本?確か近鉄の駅よね」
「そこで降りた団地にです」
「そこに住んでおられるの」
「はい、駅からかなり歩いて」
そうしてというのです。
「行く集合団地の一つにです」
「お祖父さんとお祖母さんがおられるの」
「昔九州にいたんですが」
「そういえば新一君のお母さんって九州生まれだったわね」
「佐賀県です」
九州のその県だというのです。
「そちらの生まれです」
「佐賀県ね」
「はい、大隈重信さんの」
「早稲田の人ね」
「総理大臣にもなってますね」
「ええ、その佐賀県生まれで」
新一君のお母さんはです。
「今はこちらに暮らしておられるのね」
「はい、中学の時に八尾に引っ越してきまして」
それでというのです。
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