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夢幻水滸伝
第三百四十九話 迅速な攻略その十一

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「このままな」
「その動きは続けますね」
「わい等もな、海の方もゲリラ戦を封じてな」
「それで、ですね」
「敵の軍港を攻めはじめてるしな」
「海沿いの街や村を掌握していきますね」
「そや」
 そちらもというのだ。
「そっちも進めてくで」
「わかりました」 
 サンダーバードは確かな声で頷いて応えた。
「そうしましょう」
「ヒューストンもな」
 今度はこの街のことを話した。
「掌握するで」
「敵軍に勝てば」
「そうなればな」
 ヒューストンを掌握すればというのだ。
「戦はや」
「終わりますね」
「敵の最大拠点やからな」
「あの街を攻略すれば」
「それでや」
「あの街に向かいますね」
「どのみちその予定やしな」
 ヒューストン攻略が戦略だからだというのだ。
「そうするで」
「それでは」
「進軍してくで」
 こう言ってだった。
 トウェインは偵察隊を出しつつ進軍していった、慎重ではあるが進軍速度は遅くしなかった。そうして軍を進め。
 各地の戦局を聞いてだ、彼は満足して言った。
「ゲリラ戦術が終わってか」
「はい、順調にです」
「それぞれの方面で進撃を続けています」
「テキサス州を日に日に掌握しています」
「そうした状況です」
「ええことや、そしてゲリラ戦術が終わってや」
 将兵達からの報告を受けてこのことから述べた。
「それぞれの街や村から撤退してやな」
「合流を進めています」
「テキサス州に残った戦力をヒューストン方面に向かわせ」
「そして撤退の準備を進めています」
「それやとな」 
 そのことを聞いてだ、トウェインはさらに言った。
「やっぱり攻勢に出るな」
「敵軍はですね」
「残っている戦力を可能な限り集結させ」
「そして戦いますね」
「そうしますね」
「そうしてくるわ、そして攻勢を仕掛けるのは」
 それはというと。
「やはりな」
「我が軍ですね」
「我々の方に来ますね」
「そうしてきますね」
「そうするわ、劣勢を決するには敵の頭を叩く」 
 そうするというのだ。
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