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夢幻水滸伝
第三百四十九話 迅速な攻略その九

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「ここはな」
「劣勢を覆す勝負に出てきますね」
「間違いなくな」
 こう言うのだった。
「やってくるわ」
「そうですか」
「調べたところや」 
 トウェインはその目を鋭くさせて言った、今彼はサンダーバードに乗ってそのうえで空にいて周りを見回している。
「この季節この辺りは雲が多くてな」
「雨も霧も多いですね」
「そしてヒューストンに至るまで森も多い」
「気候が悪く森が多いなら」
「奇襲に向いてるな」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここは下手に進軍するとな」
「奇襲を受けますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「考えて進みますね」
「そや、それでや」
 さらに言うのだった。
「まずはこのまま進まずな」
「作戦会議ですね」
「軍の主な将帥達とな、進軍は速いに限るが」
 それでもというのだ。
「迂闊に進むとな」
「負けますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「慎重に進みますね」
「偵察隊を多く出して」
 そうしてというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「敵の動きを把握してな」
「進軍をしますね」
「そうする、そしてや」
「敵軍が奇襲を仕掛けても」
「そうしてもな」
 そしてというのだ。
「防ぐで」
「そうしますね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「人は追い詰められると諦めるかな」
「状況を打開しようとしますね」
「そしてデリーロ達はな」
「後者を選ばれる方々ですね」
「そやからな」
「ここはうって出てきますね」
「そうするわ」
 間違いなくというのだ。
「あいつ等はな」
「そうしてくるので」
「それでや」
「奇襲に備えつつ進軍しますね」
「そしてな」
 トウェインはさらに話した。
「この時期この辺りは天候が悪くてな」
「雨や霧が多くて」
「航空隊を用いることも難しいですね」
「陸も視界が悪くなる」
「まさに奇襲を行うのにもってこいですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
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