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博士の挑戦状
第百四十六話

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                第百四十六話  皆帰って
 ティーパーティーは終わってクラウンのメンバーはそれぞれの家に帰った、残ったのは華奈子と美奈子だけだった。
 華奈子は後片付けが済んで奇麗になり自分達以外は誰もいなくなったリビングの中で美奈子に言った。
「楽しかったけれど今はね」
「寂しいわね」
「さっきまで賑やかだったのが」
「それがね」
 美奈子は寂しそうに言った、華奈子と二人でそうした顔になっている。
「皆帰って」
「あたし達のお家でやったからね」
「私達は見送ってね」
「残ってるけれど」
「自分達のお家でパーティー開いたら」
 華奈子にそうすればと話した。
「もうね」
「その後はね」
「残って寂しくなった場所を見るのね」
「それで寂しくなるわね」
「そのことがわかったわね」
「ええ」
 華奈子はまさにと応えた。
「そうなるわね」
「それじゃあね」
 ここで華奈子は美奈子に話した。
「もうお部屋戻ろう」
「私達のお部屋に」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「お勉強しましょう」
「予習復習するの」
「だってここにいても寂しくなるだけよ」
 そう思うだけだというのだ。
「だったらね」
「お部屋に入って」
「それで何かした方がいいでしょ」
「そうしたら寂しさも忘れられるわね」
「他にやることないでしょ」
「そうね、ゲームは今はね」
 テレビゲームはというのだ。
「そんな気分じゃないわ」
「あたしもよ。だったらね」
 それならというのだ。
「お勉強しましょう、それでご飯の時間になったら」
「晩ご飯の」
「ご飯食べて魔法の練習して」
 こちらも忘れていなかった。
「それでね」
「お風呂入って」
「寝ましょう」
「それじゃあね」
 美奈子は華奈子の言葉に頷いた、そうして二人で自分達の部屋に入った。そして華奈子の言う通りの日常を過ごしたのだった。


第百四十六話   完


                    2024・3・1
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