第十五話 発見その十四
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「悪い奴かっていうと」
「あまりそうは思わえないのよね」
泉が応えた。
「考えてみたら」
「そうだよね」
「グリッタ嬢もな」
野々村は彼女のことも話した。
「別にな」
「悪い感じはしない」
虹野も言った。
「別にな」
「そうだな」
「色々な組織があっても」
野々村はさらに言った。
「根っからの悪人は少ないか」
「そうだな」
虹野は野々村のその指摘に頷いた。
「実は」
「そうだな」
「バスコ達は確かに悪人だけれど」
鈴樹はそれでもと言った。
「ゼット達はね」
「生粋の悪人じゃないね」
渡嘉敷が続いた。
「どう見ても」
「というか悪人かっていうと」
「そうも言えないところがあるよ」
「そうだよね」
「悪って何か」
夏目は語った。
「考えていかないとね」
「そうね」
泉は夏目の言葉に確かにという顔で頷いた。
「私達も」
「意外と根っからの悪人はいないな」
野々村は話した。
「実は」
「そうだな、俺達の敵でもな」
虹野はシャドーラインだった者として彼等のことも思い出して話した、するとこの組織には誰もだった。
「そうは悪人はいないな」
「その通りね」
ワゴンも言ってきた。
「私達の敵ってね」
「ああ、根っからの悪人は少なかったな」
チケットが応えた。
「色々な組織があってもな」
「そのことも覚えておかないとね」
こう話した、そしてだった。
そうした話はニンニンジャーの面々も話していた、伊賀崎は自分達の宿泊先のホテルの中で言っていた。
「今思えば九右衛門そんなに悪い奴じゃなかったな」
「そうね」
妹の風花が応えた。
「実は」
「今はあの世で幸せにいて欲しいって思うよ」
「私も。敵だったけれどね」
「最後忍者になって出たしな」
「成仏したしね」
「そうですね、彼は生粋の悪ではありませんでした」
百地も言ってきた。
「それは牙鬼軍団もです」
「そうだよね」
松尾が応えた。
「あの連中もあまりね」
「邪悪さはないですね」
「よく見てみたら」
「生粋の邪悪となりますと」
百地はさらに言った、真剣な顔で。
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