第二章
[8]前話
「元ヤンだったのか?」
「言ってなかった?」
「初耳だぞ、紹介で来てもらったしじっくり話してくれるか」
「隠しことじゃないしね」
好美は自分が小学校から高校まで美穂と一緒で高校時代ヤンキーでバイク好きだったことをありのまま話した、その他のこともだ。
それを全部聞いてだ、子平は言った。
「まさかな」
「私が元ヤンだったって?」
「思わなかったな、しかしな」
それでもというのだった。
「今は普通にOLやってるしな」
「いい?」
「犯罪とか悪いことしてないだろ」
「そんなことしないわよ」
好美はこのことは強く否定した。
「間違ってもね」
「ならいいさ、じゃああらためて宜しくな」
「こっちこそね、じゃあ美穂ちゃんもこれからもね」
「うん、宜しくね」
美穂は好美に笑顔で応えた、その後は和気藹々と話は進んだ。その後美穂と好美はお互いのラインを交換したが。
家に帰ってだ、美穂は夫に話した。
「あの娘いい娘だからね」
「兄貴が結婚してもいいか」
「ええ、確かに元ヤンだったけれど」
「真面目だったんだな」
「悪いことしないで授業もバスケの部活もちゃんと出てね」
そうであってというのだ。
「ファッションとバイクだけだったから」
「真面目だったんだな」
「お勉強もしてたし」
「本当に外見だったんだ」
「ええ、ただまさかお義兄さんの奥さんになるなんてね」
美穂はこのことはと言った。
「まさかよ、そしてまさかの再会だったわ」
「世の中何処でそうなるかわからないな」
「本当にね」
「けれどこれからは」
「学生時代みたいにね」
「仲良くしていくか」
「そうしていくわ」
夫に笑顔で話した、そしてだった。
美穂と好美は治平と子平の妻同士で仲良くしていった、その仲の良さは二人の学生時代の頃よりもさらに深かった。義理とはいえ姉妹となったが為に。
それで二人でよく遊んだが美穂は家で夫に話した。
「好美ちゃんもうバイクはね」
「乗らないんだな」
「止めたらしいわ、今は自転車に乗ってるわ」
「バイクはバイクでもか」
「そっちなの」
「そこは変わったんだな」
「そっちの方が健康にいいからってね」
家で夫に笑顔で話した、そして彼と共に夫婦の話も楽しんだのだった。一番仲がいいのはやはり夫とであった。
義兄の婚約者は元ヤンクラスメイト 完
2024・5・21
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