暁 〜小説投稿サイト〜
新ヘタリア学園
第三千四百二十八話  誰も知らなかった

[8]前話 [2]次話
第三千四百二十八話  誰も知らなかった
 日本の四十七の都道府県にもです、フランスはあの人の家を見たことがあるかと尋ねました。ですが誰もでした。
「やっぱり知らないな」
「そうですね」
 一緒に聞いた日本も言うことでした。
「都道府県の皆さんにはお疲れ様でした」
「そうだな、ちょっとお茶飲んでいってくれよ」
 フランスは自分でお茶を煎れて振る舞いました。
「お菓子もあるからな」
「マカロンですか」
「ああ、お茶といってもコーヒーでな」
 フランスはコーヒー派なのでこうなります。
「それでだよ」
「左様ですね」
「まあここはな」
「お疲れ様ということで」
「コーヒー飲んでな」
「マカロンも食べて」
「休んでくれよ、しかしな」
 フランスはあらためて言いました。
「何処にいるかわかるなんてな」
「あの人については不可能ですね」
 都道府県にコーヒーとマカロンを振る舞いつつ言います、誰も伯爵さんのお家の場所を知らないことを再認識しながら。


第三千四百二十八話   完


                  2024・5・21

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ