第三章〜サルバッド狂騒曲〜 外伝〜砂漠の遊興都市〜
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ってルファ姉がリーシャに伝えるようにって。」
「そういえばこのサルバッドではもうすぐ”映画祭”が開催予定でその関係で既に映画界のスタッフ達が現地入りしている上、新市街には映画会社もありましたね…………わかりました。でしたらお言葉に甘えさせて頂きますね。」
「ああ、俺達の方は”応援”との顔合わせを特に急いでいる訳ではないからリーシャは俺達の事は気にせず、彼女達との話を優先してくれ。」
「はい。ではまた後で。」
そして踊り子の姉妹に話しかけるために姉妹に近づいていくリーシャと別れたロイドは飛行場に向かった。
〜サルバッド駅〜
「あっつ”〜…………」
「…………暑い…………」
駅から出てきたイセリアとラヴィは初めてその身に感じる砂漠の暑さに参っていた様子だった。
「前回の煌都の件に続いて”応援”の要請が来たから、今度は私達の番でようやく旧首都以外の観光ができると期待したのに…………なんでよりにもよってこのクソ熱い砂漠なのよ〜!」
「イセリア、うるさい…………それに応援要請が来た時も、活動場所は砂漠の中にある都市だって前もって知らされていたのに、それでも行くと決めたのはイセリア…………」
声を上げたイセリアにラヴィは鬱陶しそうな表情を浮かべながら指摘した。
「それはそれ、これはこれよ!ハア…………でも、マジでこの暑さは北国出身の私達には参るわね…………」
「あら、それなら昼の時とは比べ物にならないくらい一気に気温が下がる夜を中心に活動してもらおうかしら?」
ラヴィの指摘に対して反論したイセリアが疲れた表情で呟いたその時女性の声が聞こえるとロイドとルファディエルが二人に近づいてきた。
「…………もしかして貴方達が今回の”応援要請”を出してくれた”エースキラー”の人達?」
自分達に近づいてきて対峙した二人に心当たりがあるラヴィは表情を引き締めて二人に確認した。
「ああ。――――――クロスベル中央警察所属のロイド・バニングスだ。今は”エースキラー”の一員として、”A"の捜査を担当している。」
「同じくクロスベル中央警察所属にして”エースキラー”の一員のルファディエルよ。このサルバッドでの活動の間、よろしくね。」
「ラヴィアン・ウィンスレット…………こちらこそよろしく。」
「イセリア・フロストよ。このサルバッドで活動している”エースキラー”は貴方達二人だけなのかしら?」
互いに自己紹介をし合った後あることが気になったイセリアはロイドとルファディエルに尋ねた。
「いいえ、今回は煌都の時と違ってそれなりの数のメンバーが活動しているわ。詳しい話については私達が拠点にしているホテルの部屋でするから、まずは私達に着いてきて。
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