第二章
[8]前話
「おソースを楽しみたいならよ」
「運動だね」
「よかったらお風呂よ」
「ソース大好きだしね」
これが夫の考えだった。
「それじゃあ」
「ええ、食べた分汗かいてね」
「そうしていくよ」
こう言ってだった。
加瀬は次の日から電車通勤ではなく自転車通勤にした、二十キロ離れている会社まで毎日自転車で生き帰りをしてだった。
風呂にじっくりと浸かる様になった、すると。
「健康診断大丈夫だったの」
「うん、血圧がかなりね」
妻にその結果を見せつつ話した。
「低くなったよ」
「そうなのね」
「運動してお風呂に入ったら」
「変わったのね」
「往復四十キロ」
それだけの距離をというのだ。
「毎日雨の日でもね」
「自転車通勤してるわね」
「雨合羽を着てね」
「そうしているわね」
「そうしていたら」
「血圧減ったわね」
「それで体格もだよ」
こちらもというのだ。
「明らかに痩せたよ」
「そうなったわね」
「よかったって言うべきだね」
夫は妻に言った。
「やっぱり」
「そうよ」
妻の返答は一も二もないといったものだった。
「もうそのことはね」
「言うまでもないね」
「健康だったら」
「それに越したことはないから」
「だからよ」
その考えに従ってというのだ。
「健康だったらね」
「それに越したことはないね」
「そうよ、これからもおソースを楽しみたいなら」
「運動、自転車通勤をすることだね」
「そしてお風呂にも入って」
「汗をかいて塩分を消費することだね」
「そうしてね、あと忘れたらいけないのは」
妻はさらに言った。
「汗をかいたら水分もね」
「ちゃんと摂ることだね」
「お水どんどん飲んでね」
「そうしているよ」
実際にとだ、夫は妻に笑顔で答えた。そして彼は健康な生活を送る様になっていた。血圧は驚く程低くなり痩せもして非常に健康になっていたのだった。
濃い味が大好き 完
2024・5・20
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