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星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その七

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「この政策もいい、少なくとも私は支持する」
「男爵としては」
「この政策はよし」
「エウロパを大いに発展させる」
「そうなりますね」
「そうだ、だからいい」
 その政策はというのだ。
「一人一人が生涯を通じて成長して優れた人材になるならな」
「教育を通じて」
「それならですね」
「エウロパの国力にもなる」
「そうもなりますね」
「だからいい、優れた国家を形成するならな」
 それでというのだ。
「まずはな」
「優れた人材ですね」
「それが必要ですね」
「それで、ですね」
「教育は国家に欠かせないですね」
「その通りだ、ましてエウロパは小さい」 
 フレッセルは言い切った。
「人類の四つの勢力の中でな」
「連合、マウリア、サハラと比べると」
「確かにそうですね」
「特に連合と比べると」
「その差はあまりにも大きいですね」
「その連合と対しているのならだ」
 エウロパから見て宿敵である連合を見ての言葉だ、フレッセルもエウロパの政治を考えるにあたって連合を念頭に置いているのだ。
「それならばだ」
「人材ですね」
「エウロパは優れた人材に対するべきですね」
「あの圧倒的な数と国力に対して」
「そうあるべきですね」
「そうだ、かつてドイツはイギリスやフランスの後だった」
 この二国を追いかける国だったというのだ。
「多くの植民地を持っている二国にな」
「そうでしたね」
「そのイギリスとフランスにどう対するか」
「広大な植民地から多くの富を得ている二国に」
「そう考えるとですね」
「国内の産業を興し」 
 鉄血宰相ビスマルクの政策だ、血は軍隊であり鉄がその産業だったのだ。
「そしてだ」
「教育ですね」
「それで優秀な人材を多く持ち」
「それで、ですね」
「あの二国に対する」
「そうした考えでしたね」
「それは今も同じだ」
 エウロパもというのだ。
「やはりな」
「巨大な連合に対するには」
「巨大な人口を国力持つあの国に」
「やはりそれにはですね」
「優れた人材が必要ですね」
「そうでなければならない、ただ」
 ここでだ、フレッセルは。
 一旦コーヒー、ミルクと砂糖を入れたそれを飲みながら周りに話した。彼はコーヒーはこうして飲むのが好きなのだ。
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