第六十八話 高位の神霊達その一
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第六十八話 高位の神霊達
ふとだ、羅は中国宋代の街並みを思わせる階の中を進みつつこんなことを言った。
「神霊さんと一口に言っても色々やな」
「性格も外見も強さもな」
リーが応えた。
「ほんまな」
「色々やな」
「そや、そしてレベルが高いとな」
「神霊さん達もやな」
「その分や」
まさにというのだ。
「強うなるわ」
「そやな」
羅もその通りだと応えた。
「やっぱりな、それで主神さんとかはな」
「それぞれの神界のやな」
「かなり強いな」
「当然な」
リーもそうだと応じた。
「そうなるわ」
「そやな」
「それでこれからはな」
「ああ、神霊さん達もやな」
「強うなってくるわ」
「そやな、太上老君かてな」
羅は道教の祖と言われるこの神霊の名前を出した。
「出て来はるな」
「そうなってくるわ」
「太上老君か」
羅はこの神霊について深々と息を吐き出してから言った。
「まさかな」
「あの方と戦うとかな」
施もまさかという顔で言った。
「とてもな」
「思わへんかったな」
「これまでな」
「それがな」
「戦うことになるか」
「これまでや」
羅は考える顔になり述べた。
「中国系の神霊さん達とも戦ってきた」
「数多くな」
「水滸伝や三国志の好漢や英雄の人達とも戦って」
「道教の神様達ともな」
「しかしな」
それでもというのだ。
「太上老君になると」
「流石にな」
「想像もせんかったわ」
「とてもな」
「そや、おられるとは聞いてた」
この塔にとだ、羅は言った。
「太上老君も。しかしな」
「それでもやな」
「まさか戦うまでな」
「そこまで至るとはやな」
「ほんまな」
それこそというのだ。
「想像もや」
「してへんかったな」
「今言うた通りな」
そうだというのだ。
「そこまで至ることすらな」
「思わんかったな」
「そやった」
「それ言うとな」
ここでだ、施は。
自分が持っている如意棒を見てだ、そのうえで言った。
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