第四章
27.合流……?
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ていかなければならない。
大神殿崩壊以来、ロンダルキアにはここまで人間の信者がフォルとタクトの二名しかいない状態だった。
こうやってロンダルキア外から人間の信者が来てくれたということは、理想への第一歩はきちんと踏み出せているのではないか――あらためて、フォルは未来への希望をふくらませた。
フォルは翌日、一行を案内した。
新しい神殿の内部すべてや、外を大きく取り囲む完成間近の空堀、掘った土を盛り上げて造った塁、その上に設置した石垣や柵、監視塔などを説明しながら見せると、全員が逐一感心して唸っていた。
「見事なものだ。すべて君が設計したのか?」
最後に監視塔を見終わると、祈祷師ケイラスが一同を代表してフォルに質問した。
フォルは彼の仮面の下の素顔を前日に見ていた。年齢は二十四歳とのことで、眉間にシワが寄り気味ではあったものの、金髪碧眼で美形の青年であった。
彼はベラヌール支部の構成員であり、同支部とテパ支部を統括していた地区本部の幹部が全員死亡または消息不明となっていたため、自分がベラヌールやテパの残党を取りまとめた、という説明をしていた。
なお、フォルは彼の顔や声に覚えがなく、旧大神殿時代にも会ったことはないと思われた。
これは特に不自然な話ではない。祈祷師は魔術師よりも位が高いとはいえ、教団幹部級ではない。特に理由がない限りロンダルキアの本部に来る機会などはほぼないためだ。
「いえ、私には建築や建設の知識がありません。こちらのアークデーモンのヒースさんをはじめ、ハーゴン様のもとで設計や施工管理に携わった経験をお持ちのかたがいらっしゃいますので、知恵をお借りしています。あとはこちらのタクトさんや、ロンダルキアの祠にいらっしゃるおかたもいろいろな分野にお詳しいので、助言をいただいています。工事につきましては、とてもありがたいことにデーモン族、デビル族、バーサーカー族の皆さんや、こちらのギガンテスさんが協力してやってくださっています」
同伴していた老アークデーモン・ヒースや、自称キラーマシン使い・タクト、バーサーカーの少女・シェーラ、最後のギガンテス・リアカーンらを紹介しながら、フォルは説明した。
「ロンダルキアの祠?」
「ええと、ここから東に小さな祠がありまして――」
「それは聞いたことがある。教団とは関係がないと認識していたが」
「あっ、はい。そちらにお住まいのおかたは信者ではないのですが、旧神殿が崩壊してから今に至るまで、ずっとお世話になっています。お若いですが信頼できるお人で……」
あの祠および厚手のマフラーを巻いた銀髪の白い少女については、やや説明が難しい。
あまり腑に落ちている雰囲気ではない祈祷師の青年ケイラスに対し、フォルはさらに言葉を足そうと
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