第45話 張飛と義姉
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ることにしました。
一つ気がかかりなことは、鈴々がいるのであれだけの食材で足りないことです。
揚羽にそのことを言うとにっこりと微笑み懐から小さい袋を取り出しました。
袋の中身は米でした。
「私はいつも食料を常備しています。これを粥すれば良いと思います」
「揚羽は本当に気が利くな」
私は本当に揚羽を関心しました。
「常に、不足の事態に備える性分なだけです」
揚羽は笑顔で応えました。
これで朝食は足りる事でしょう・・・・・・、やっぱり足りないかな・・・・・・。
私達は鈴々と一緒に街に戻ってきました。
まだ、昼まで二刻程あります。
「お姉ちゃん、お腹が空いたのだ・・・・・・」
鈴々はお腹を空かせています。
彼女は今朝食べた朝食だけでは足りないようです。
「もう少しの辛抱ですわ。迷惑を掛けた人達に謝りに行くのが先ですわ。その後で、好きなだけ食べさせてあげますわ」
麗羽は鈴々を甘やかすことなく、嗜めた。
謝るなら早いことにこしたことはない。
「鈴々、腹が空いているだろうが、我慢して謝まりに行こう」
「お姉ちゃん、お兄ちゃん。分かったのだ」
鈴々は渋々ながら分かってくれた。
私達は気を取り直して、謝罪行脚をすることにしました。
意外なことに怒りを露にする人はいませんでした。
中には鈴々の頭に拳骨を食らわす人はいました。
その人も「これで許してやる」と笑顔で話していました。
私が側にいることも関係しているのかもしれないですが、この街の人達も鈴々のことを心配していたことの証ではないかと思います。
街の人達が良い人達で良かったです。
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