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夢幻水滸伝
第三百四十九話 迅速な攻略その六

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「今のおらっち達やとな」
「勝てへんですね」
「そやからな」
「ここは、ですね」
「そうして攻めてな」
「勝ちますか」
「乾坤一擲の勝負をかけて」
 そうしてというのだ。
「逆転を狙う、もう最後と言ってもええ」
「その攻勢が」
「もうおらっち達には後があらへん」
 こうもだ。ガーランドは言った。
「ゲリラ戦術も諦めるしかなくなったしな」
「そやからですね」
「もうな」 
 それこそというのだ。
「後があらへんわ」
「それで最後ですね」
「その最後の戦、やろな」
「はい」
 確かな声でだ、オコナーも頷いた。
「そうしましょう」
「これで決まりね、集められる戦力を集めて」
 デリーロはオコナーがガーランドの提案に頷いたのを見てそのうえで自分も頷いてそのうえであらためて言った。
「そしてな」
「攻勢に出るな」
「ほんまにアルデンヌの攻勢みたいに」
 第二次世界大戦のドイツ軍のというのだ。
「やりましょう、ただ相手は強いわね」
「トウェインさん達はな」
「テキサス大隊はいるわね」
「既にな」
 敵軍の方にというのだ。
「おるわ」
「そうよね」
「そう思ってええ」
 ガーランドは軽いジョークを入れてだった、デリーロに答えた。
「この戦は」
「そうよね」
「そやから正直辛い戦や」
「そのことは否定出来ないわね」
「しかしな」 
 それでもとだ、ガーランドは話した。
「そうでもせえへんとな」
「今のあたし達は勝てへんわね」
「元々劣勢でな」
 それこそ開戦前からだ。
「そうした状況で戦がはじまってからずっと」
「負けてきてるわ」
「そうした状況でや」
 ガーランドは今度はジョークを入れず話した。
「ゲリラ戦術も失敗した」
「そうした状況やとね」
「もうな」
 それこそというのだ。
「そうした攻勢を仕掛けるしかや」
「あらへんわね」
「おらっち達の出来る限りのことをする」
 こうもだ、ガーランドは言った。
「そしてや」
「そのうえでね」
「戦おうな、ほな攻勢に参加する戦力をな」
 それをというのだ。
「集めような」
「そうするわね」
「そして攻勢を仕掛ける場所は」
 ガーランドはそちらの話もした。
「何処かや」
「そのことも問題ね」
「まず敵軍の進撃を確認するとな」
 自分達の前に開かれたこの世界のテキサス州の地図、浮島まで立体的に浮かんでいるそれを見つつデリーロそれにオコナーに話した。
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