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夢幻水滸伝
第三百四十九話 迅速な攻略その二

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 投降させた、トウェインは彼等を捕虜収容所に送らせつつ言った。
「軍人やとな」
「命令は絶対です」
「降れと言われると降ります」
「そうします」
「これがな」
 トウェインは自身が率いる将兵達に答えた。
「軍人やないとな」
「命令に従う様教育を受けていません」
「だから降らない場合もあります」
「まだ戦おうとします」
「そこがちゃう、軍人はな」 
 この職業の者達はというのだ。
「ほんまな」
「命令に従いますので」
「ゲリラ戦を行っていてもです」
「降れと言われると降ります」
「そうなります」
「そやからその分楽や、今回民間人がおらんでよかった」
 ゲリラの中にというのだ。
「全員軍服着た軍人でな」
「そうですね、確かに」
「若し民間人まで攻撃してきていたら」
「そう考えるだけで恐ろしいです」
「ただ誰から攻められるだけやない」
 このことも恐ろしいことであるがというのだ。
「それに加えてな」
「降らない場合もある」
「徹底的に戦う」
「それこそ死ぬまで」
「そうしてくる場合もありますね」
「そのことも厄介や、そやからな」
 こうした危険があるからだというのだ。
「ほんまな」
「敵が軍人でよかったですね」
「例えゲリラ戦術を仕掛けてきても」
「そうであって」
「つくづく思う、ほなこの調子でや」
 トウェインは将兵達に話した。
「これからどんどんな」
「敵の街や村を掌握していき」
「ゲリラの拠点をなくしていきますね」
「それと共にテキサス州も掌握していく」
「そうしますね」
「そうしてくで」
 こう言ってだった。
 トウェインはテキサス州の街や村特にゲリラの拠点となっていることがわかっているかそうだと思われる街をだった。
 降る様に使者を送りそれで降らないのならば攻撃し攻め落としていった、そうしたことをしていくと。
 ゲリラの被害は減った、それでトウェインは言った。
「こちらの読み通りやったな」
「はい、敵のゲリラが減りました」
「目に見えて」
「そうなりました」
「拠点を奪うとな」
 将兵達に食事を摂りつつ話した、今食べているのはビーフシチューとパンである。見ればフルーツもある。
「それでや」
「ゲリラは戦えなくなりますね」
「物資をなくし」
「また補充人員もいなくなります」
「そうなりますので」
「どんな戦術も拠点が必要や」
 このことを言うのだった。
「食料や弾薬、武器があるな」
「燃料もそうですね」
「そうしたものがないとです」
「戦えません」
「このことは絶対です」
「何もなくて戦えるか」
 トウェインはシチューをスプーンで食べつつ言った。
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