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博士の挑戦状
第百四十五話

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                 第百四十五話  終わる時が来る
 ふとだ、部屋の壁の時計を見てだった。
 梨花はメンバーにだ、こう言った。
「もう四時半だし」
「そろそろね」
「終わりにしない?」
 こう春奈に答えた。
「もうね」
「そうね」 
 春奈も時間を見て応えた。
「五時までにはね」
「お家に帰った方がいいでしょ」
「そうよね」
「だからね」
「もうお開きね」
「そうしましょう」
 こう他のメンバーに言うのだった。
「皆充分楽しんだわよね」
「お茶もお菓子もお喋りもね」
 赤音は満足している顔で応えた。
「たっぷりとね」
「私も。もう満足よ」
 美樹もにこりと笑って言う。
「これでね」
「私もね」
 春奈も言ってきた、その顔には満ち足りた笑みが浮かんでいる。
「もうこれでね」
「うちも満足してるで」  
 亜美も明るい笑顔であった、そのうえでの言葉だった。
「堪能したで」
「あたしはもうね」
「私もよ」
 華奈子と美奈子は双子故に息が合っていた、そのうえでの言葉だった。
「紅茶何杯も飲んで」
「ミルクティーもレモンティーもストレートティーもね」
「それでお菓子も沢山食べてね」
「お喋りもしたしね」
「皆そう言うわね。私もね」
 梨花本人も言った。
「充分過ぎる位よ」
「それじゃあね」
「お開きにしましょう」
 赤音と美樹が応えた。
「それならね」
「後片付けしましょう」
「そやね、楽しんだ後は奇麗にする」
 亜美は赤音のその言葉に賛成した。
「そうしてこそやしね」
「ええ、皆で後片付けしたらすぐよ」
 梨花はクラウンのリーダーとして言った。
「今から後片付けして」
「解散ね」
「皆お家に帰るわね」
 華奈子と美奈子がまた息を合わせて言った、そしてだった。
 クラウンのメンバー全員で後片付けをした、それは梨花の言う通りにすぐに終わった。そうして解散となってそれぞれの家に帰ったのだった。


第百四十五話   完


                 2024・3・1
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