第六幕その六
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「小さな湖とさえだよ」
「言っていいね」
「そこまでの大きさだね」
「うん、私はそうした趣味はないけれど」
それでもというのです。
「これは釣りをしてもだよ」
「いいんだね」
「そうしたお池だね」
「そうも思ったよ、そういえば」
こうもです、教授は言いました。
「オズの国は色々なお魚がいるね」
「海も川もね」
「お池にもね」
「淡水の鮪やハマチや鯛もいてね」
そうであってというのです。
「お刺身やお寿司にもするね」
「そうだね」
「日本のお料理のね」
「お空にもいるしね」
お水の中だけでなくというのです。
「そのことも面白いよ。特にね」
「特に?」
「特にというと?」
「外の世界ではもういない古代のお魚もだよ」
そうしたお魚もというのです。
「いることがいいね」
「ああ、太古のだね」
「それこそ両生類が生まれる前の」
「恐竜だけじゃないからね」
オズの国にいる昔の生きもの達はというのです。
「そうしただよ」
「生きものがいることもなんだね」
「面白いんだね」
「そうだよ、外の国にはもういない」
そうしたとです、モジャボロと弟さんにお話します。
「そんな生きものも沢山いるなんてどれだけ素晴らしいか」
「それでだね」
「教授も学んでいるんだね」
「お魚のこともね」
「外の世界にもいる様なお魚だけでなく」
「大昔のもう外の世界にいない様なお魚もだね」
「学んでいるよ」
彼等のこともというのです。
「そうしているよ」
「成程ね」
「流石教授だね」
「うん、そしてね」
公園のお池を見つつ言うのでした。
「このお池のお魚はね」
「外の世界のアメリカだね」
「そちらのお魚だね」
「亀もね」
この生きものもというのです。
「そうだね、水鳥達もいるけれど」
「彼等もだね」
「アメリカの鳥達だね」
「そうだよ、アメリカの生態系がね」
それがというのです。
「あるよ、こうした場所を見ることもいいよ」
「じゃあこのままだね」
「見ていくね」
「散策や遊びも楽しんでね」
教授は笑顔で言って実際にお池の生きもの達を見て学ぶだけでなく皆と一緒に遊ぶこともしました、その中でです。
ドロシーはブランコをしましたが前後に大きく揺れて動きつつ言いました。
「こうしたブランコで遊ぶこともね」
「ドロシーは好きよね」
「オズの国に来てからだったね」
「そうなったわ」
一緒にいるおばさんとおじさんに答えました。
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