第十五話 発見その十一
[8]前話 [2]次話
「本当に自分達の都合でね」
「悪意を以てですね」
「そうしてくるからですね」
「そう言う奴を何と呼ぶか」
デレプタは少し考えて述べた。
「悪も悪でな」
「絶対悪か」
ククルーガが応えた。
「そうなるか」
「悪は悪でも違うね」
プレシャスはククルーガのその言葉に顔を向けた。
「悪と言ってもどうも色々みたいだけれど」
「今そう思った、ああした連中の悪はだ」
「絶対悪もう救い様のない」
「自分しかなく人や世界を弄んで楽しむ」
「そうした碌でもない悪だね」
「自分以外のものを利用し踏みにじってな」
「かつての僕もそうだったね」
ここでだ、プレシャスは自分への反省も感じた。それで俯いて述べたのだった。
「悪意に満ちていたよ」
「いや、本当にそうした奴は改心しないですよ」
すぐにクレオンが言ってきた。
「絶対悪は」
「そうかな」
「はい、バスコなんて反省しないですよね」
「ブレドランとかもね」
「もう何があってもです」
「反省なんかしないね」
「何があっても感謝もしないで」
「悪だくらみしてね」
「助けた人もブスリですよ」
「後ろからね」
「そうするに決まってますから」
だからだというのだ。
「ああした奴等はです」
「信じたら駄目だね」
「仲間にしても駄目ですよ」
「本当に何があっても」
「僕も思うますよ、あんな連中信じて仲間にするなら」
そうするならというのだ。
「戦隊の連中の方がです」
「じっと信じられるね」
「そうですよ、ただ」
ここでクレオンはこうも言った。
「あいつ等とはどうも相容れないですね」
「戦隊の連中とはね」
「どうも利害が衝突するな」
タンクジョーが言ってきた。
「今回のことも」
「そうした巡り合わせですかね」
「俺達はな」
「そこはもう仕方ないか」
シードンはクレオン達の話を聞いて言った。
「もうな」
「巡り合わせが悪いことは」
「だが確かに信頼は出来る」
シードンが見てもだった。
「戦隊の連中はな」
「そうですよね」
「味方だったならな」
そうであるならというのだ。
「嬉しいな」
「そうですよね」
「そう思うと残念ではある」
「そう言っても仕方ないことだが」
ギルも言って来た。
「だがああした連中は俺も絶対に信用せずな」
「仲間にしないな」
「間違ってもな」
ワイズルーに答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ