第十五話 発見その九
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「それでだよ」
「その様な連中より戦隊の方が信頼出来る」
「まさにそうですな」
「言われてみれば」
晦も言った。
「そうですな」
「だろ？ああした連中は味方でもな」
「信頼出来ませぬ」
「ダグデドとかいったな」
ゼットはその者の名前を出した。
「俺もな」
「好きになれませんか」
「キラキラどころかな」
ゼットは晦に嫌そうに話した。
「ドス黒くて薄汚ねえ」
「そうですな」
晦はゼットの今の言葉を聞いて否定しなかった、もっと言えば彼もまた同じことを思っているのだ。
「あの者の話を聞いてみますと」
「そうだろ」
「力は強くとも」
そうであってもというのだ。
「下劣で卑劣なものに満ち」
「腐ってやがるな」
「まことに」
「あの様なことをして何が楽しかったのかのう」
有明の方にはわからないことだった。
「理解に苦しむわ」
「だから人を苦しめて悲しませてだ」
テッキュウが言ってきた。
「楽しいんだろう」
「そうするのが楽しいのか」
「そうなんだろ」
「それがわからぬ、楽しみとはな」
それはというと。
「遊んで賑やかに暮らしてな」
「それでいいよな」
「お主もそう思うであろう」
「ああ、下衆の極みだな」
ダブデド、彼はというのだ。
「本当にな」
「その様なことをして楽しいというのならじゃ」
有明の方はそれこそと話した。
「一度己を振り返ることじゃ」
「間違ってるかどうかだな」
「そうじゃ、その者がここにおらずよかったわ」
「仲間にいなくてだな」
「若しおれば」
ダブデドと彼の下にいた者達がろいうのだ。
「わらわ達も騙して害を為しておったわ」
「そうだな」
ソノヤは有明の方のその言葉に頷いた。
「あいつが我々の仲間ならな」
「味方の振りをしていても」
エリードロンも話した。
「絶対にな」
「ここぞという時に裏切る」
「そうした意味で本当の敵だ」
「ここにいればな」
「そんな奴は真っ先に倒さないとね」
ヨドンナも思うことだった。
「味方になろうとしても」
「そうだ、若し味方にすれば」
ソノヤはヨドンナにも話した。
「ここぞという時に裏切ってな」
「背中から撃って来るよ」
「そうした奴だな」
「確かにあいつとかバスクよりも」
そうした者達よりもというのだ。
「戦隊の方が信頼出来るよ」
「断然な」
「彼等は裏切らないからね」
「敵でもな」
「薄汚いこともしないから」
だからだというのだ。
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