第十五話 発見その二
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「負けるのは私達ね」
「そうだよ」
また有働が言ってきた。
「もうそのことはね」
「念頭に置いて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「ドクターマンを探そう」
「ええ」
福井は有働の言葉に頷いた。
「その時は」
「無理をしないでね」
「那覇市と言っても広い」
トリンはこのことを話した。
「そして人が多い」
「あれっ、そうなんだ」
ラッキューロはトリンのその話に驚きの声をあげた。
「地図見たら別にね」
「大きいと思わないか」
「うん、島の中のね」
日本地図を出して話した。
「一部って感じだけれど」
「そうよね」
キャンデリラも言ってきた。
「私達まだ那覇市に行っていないけれど」
「そんなに大きな街に見えないですよね」
「地図を見たらね」
「そうですよね」
「本当にね」
「いや、地図は地図だろ」
ドゴルゴが二人にこう言った。
「実際に歩くとな」
「また違うの」
「街の中を」
「東京だって地図じゃ狭いだろ」
この街のことも話した。
「けれど歩くとな」
「物凄く広いな」
アイガロンはドゴルゴの言葉に頷いた。
「中に入ってそうしたら」
「そうだろ、だからな」
「那覇市もなのね」
キャンデリラはドゴルゴに応えて言った。
「広いのね」
「そうだよ」
ドゴルゴは言い切った。
「だからな」
「私達総出で探しても」
「まだな」
「足りないかもなのね」
「そうだよ」
こう言うのだった。
「本当にな」
「そういうものね」
「だからな」
それでというのだ。
「俺達としては」
「那覇市を広いって考えて」
「そうしてな」
「探すことね」
「それでいいな」
「それじゃあね」
「いや、地図じゃわからないんですね」
ラッキューロは沖縄の地図を開いて言った。
「これだけ見たら」
「その地図沖縄県全体の地図だね」
アイガロンもその地図を見て言った。
「それじゃあわからないよ」
「そうなんですか?」
「せめて島の地図じゃないと」
那覇市のあるというのだ。
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