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星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四

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「それからも大事だ」
「教育は一生のもので」
「それで、ですね」
「この度の総統閣下の教育改革は」
「仕事と学校を行き来するそれは」
「非常にいいですね」
「大学が最後ではない」
 もっと言えば大学院でもというのだ。
「そこからもだ」
「その都度教育を受けていきますね」
「それぞれの職業の節目で」
「まさに軍隊がそうである様に」
「誰もが人生の中で幾度も学校に通い」
「教育課程を経ていく」
「この教育改革は凄いものがある」
 フレッティはまた言った。
「よく考えられたものだ、これならだ」
「エウロパは今以上に多くの優れた人材を持てますね」
「そしてその人材がこれからのエウロパを支える」
「そうなりますね」
「まさに」
「そうなる、そしてだ」
 周りの者達にさらに話した。
「それは私もだ」
「男爵ご自身もですね」
「多くの教育課程を経てですね」
「そしてお仕事もされて」
「これまで以上の教育を受けられて」
「成長してだ」 
 自分自身もとだ、フレッティは話した。
「エウロパに貢献する様になる、また民達もな」
「はい、立派になっていきますね」
「今以上に」
「そしてエウロパを発展させてくれますね」
「領地だけでなく」
「私の領地には何があるか」
 今度は自分の領地のことを話した、エウロパでは男爵以上の爵位を持つ貴族は領地を持っているのだ。それはフレッティも同じなのだ。
「一体な」
「優れた人材ですね」
「何と言っても」
「それが第一の資源ですね」
「男爵の領地では」
「資源は乏しい」
 自分の領地はとだ、フレッティは自らこのことを言った。
「土地と水はそれなりで風光明媚だが」
「農業も商業もそれなりで」
「イタリアの中では地味ですね」
「そう言っていい」
「そう言われるのですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「この星はな、しかしな」
「それでもですね」
「教育は力を入れている」
「だから人材は優れている」
「そう言われますね」
「胸を張ってな、当家は代々教育に力を入れてきた」
 フレッティ家はイタリア政界においても教育界の重鎮であり続けている、イタリア政府で文部大臣も多く輩出しており彼自身将来はと言われている。
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