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突然襲われる女の子
第二章

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「流石に女子大生ではね」
「駄目よね」
「色々ね」
「そうでしょ、だからね」
「ちらりと思ってだけね」
「そうよ」
「実際にやってないのはいいことよ、ただね」 
 それでもとだ、音符は郁恵に告げた。
「思うだけでね」
「女子大生としては駄目ね」
「そうよ、幾らそうした体質でもね」
「幸い失敗したことはないけれど」
「失敗したら大惨事でしょ」
「街中を歩いていても急にくるから」
 そうした時があるというのだ。
「その時はね」
「公衆トイレね」
「コンビニとかお店のね」
「おトイレに入るのね」
「駆け込んでるわ」
「それは大変ね」
「ただ野外活動の時は」
「言わなくていいから」 
 わかるからとだ、音符は顔に書いて告げた。
「ティッシュ持ってるわよね」
「そうした体質だからいつもね」
「ならいいわ、まあそうした体質ってことで」
「自分でもわかっているから」
「対処はしてるのね」
「そうなの」 
 こう言うのだった。
「私もね」
「そういうことね、あんたも大変ね」
「ええ、急に来る体質はね」 
 音符に苦笑いで話して店内に戻った、そして真面目で応対のいい美人のウェイトレスだと見られた。だが客は誰も彼女の秘密は知らないのだった。
 やがて郁恵は入浴をそれまでのシャワーから湯舟に切り替えて暖かい服装をいつもする様になった、夏も靴下を履き家の中でも下着でいない様にした、すると。
「体質かなり楽になったわ」
「冷えるとおトイレ近くなるのよね」
「どうも私の体質はね」
「冷えるのが大きかったのね」
「けれど温かい様にしたら」
「かなりましになったのね」
「よかったわ、夜も夜更かししないで早いうちにベッドに入って寝たら」
 そうしたらというのだ。
「余計にいいわ、体質はある程度生活でね」
「改善するのね」
「そうした時もあるのね、じゃあね」
「これからは温かくしていくのね」
「そうしていくわ」 
 笑顔で言うのだった、そしてもうおむつは考えなくなったのだった。


突然襲われる女の子   完


                 2024・5・17
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