暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その一

[8]前話 [2]次話
               エウロパが受けた衝撃
 ギルフォードが出した教育改革は連合に大きな衝撃を与えた、だがそれはむしろ自国の内の方が大きかった。
 それでだ、イタリアのマルコ=デル=フセッレン男爵も言った。
 背は一八〇位で痩せている、金髪を整え髭は顎髭だけを短いが濃く生やしている。顎の色はブラウンで目の色も同じだ。着ている服は実に清潔だ。
 イタリアでは教育者として知られている、領地でも教育に力を入れる政策を進めていて今自身の周りの者達に言っていた。
「まさか総統閣下がな」
「あの様にですね」
「大きな教育改革を行われるとはですね」
「思われなかったですね」
「男爵も」
「教育にも手が及ぶとは思っていた」
 フレッセンは自身の席から強い声で言った。
「そうはな、しかしな」
「あそこまでとはですか」
「思われず」
「驚かれていますか」
「そうなのですか」
「そうだ、あれはだ」
 あの教育改革はというのだ。
「相当なものでだ」
「エウロパを変える」
「そこまでのものですね」
「それも大きくですね」
「そうしたものですね」
「障害に渡って教育を受け」
 そしてというのだ。
「まさに死ぬまでです」
「教育を受けて」
「そのうえで成長してもらう」
「貴族も平民も一人一人が素晴らしい力を備え」
「そしてエウロパに貢献する」
「そうしてエウロパを発展させる」
「そうした教育だ、人材を育てれば」
 フレッセンはさらに言った。
「それだけエウロパは強くなる」
「はい、人材は力です」
「人的資源といいますが」
「その人材が優れていれば優れている程です」
「素晴らしいものになります」
「私は軍隊とは縁がないが」
 生粋の教育畑の人間だ、ただしエウロパ戦役では自ら志願して軍に入隊しそのうえで煽情にも出ている。
「しかしその教育はな」
「教育課程からはじまり」
「何かあるとですね」
「常に受けていますね」
「軍隊という組織は」
「その軍隊の教育をだ」
 まさにそれをというのだ。
「採り入れた、保育所から大学までで終わらず」
「それからもですね」
「人生で何かあればですね」
「その都度入学してもらう」
「それぞれの教育機関に」
「そしてそれぞれの職種で成長してもらう」
「そういった教育改革ですね」
「シェフは教育を受けてなるが」
 ここでフレッセンはこの職業の話をした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ