第二章
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「もうね」
「別人みたいでしょ」
「今物凄くいやらしい悪人面なのに」
「それが昔はね」
「穏やかで優しい感じで」
「謙虚そうでしょ」
「今とんでもなく偉そうなのに」
そうした面相だがというのだ。
「変わったわね」
「何か今の報道番組出て」
「それから変わったの」
「あの番組昔からでしょ」
「問題ばかり起こしてるわね」
「偏向とか捏造とかね」
「嘘ばかりだってね」
友人も言った。
「悪名高いわね」
「そうした番組にずっと出て」
「嘘とかばかり言ってたから」
「それでね」
その結果というのだ。
「人相変わったみたいね」
「とんでもなく変わったわね」
「やっぱりね」
あかりは神妙に言葉を送った。
「生き方が悪いとね」
「人相変わるのね」
「昔、そして今はよくても」
「生き方が悪いと変わるのね」
「どんないい顔立ちでもね」
「確かに元は悪くないわね、区目」
「それでも変わるのよ」
生き方によってというのだ。
「それがわかったわ」
「私もよ、本当に変わったわね」
「とんでもなく悪くね」
あかりはここでわかった、向日葵の言うことが。
そして以後向日葵が本当の意味で美人なのだと考える様になった、そして自分もそうあると心掛ける様になった、そしてキャスターの顔を見ると。
日増しに人相が悪くなっていた、そしてこうあってはならないと心に刻んだ。過去と今はどうでも今があまりにも悪いと未来はどんどん悪くなるのだと。
読者モデルだった先輩 完
2024・5・16
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