第二章
[8]前話
「ボールやラケット練習中に渡し合ったりお掃除もするわね」
「部活してるとな」
「それだけでね」
「何かとやるよな」
「練習以外にも」
「練習でも練習試合でも皆で色々やるでしょ」
部活のそうしたことを話すのだった。
「二人もそうでね、一緒に色々やっていって」
「お互い助け合ってか?」
「それでなの」
「喧嘩しなくなったの」
「例えば七瀬ちゃんが久美子ちゃんが持とうとしたボール幾つも入った重い箱を持とうとした時にね」
そうした時にというのだ。
「七瀬ちゃんがそっと来て一緒に持ったりとか」
「そういえば二人共お互いは喧嘩しても」
「そんなに悪い連中じゃないしな」
「底意地悪くないし」
「困ってる人は見捨てないし」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした助け合いして」
「お互い相手のことわかったんだな」
「そうなのね」
「それでか」
「喧嘩しなくなったのね」
「そうなのよ、何か徐々にだけれど」
その娘はさらに話した。
「親しくなってるし」
「信じられないな」
「あんなに喧嘩ばかりしていたのに」
「そうだったのにな」
「私も驚いてるけれど」
それでもというのだ。
「元々性格が悪くなくてお互い助け合ってるけれどね」
「それならか」
「最初は仲が悪くてもか」
「それでもなのね」
「喧嘩しなくなるのね」
「そういうことね」
こうした話をした、そしてだった。
七瀬と久美子は二学期にはもう普通に話をする様になった、昼になってもだった。
「一緒に食堂行こう」
「ええ、今日は何食べるの?」
「私はおうどんにするけれど」
「じゃあ私もね」
こんな話をして一緒に食堂で食べる位になった、そんな二人を見てだった。
クラスメイト達は変われば変わるものだと思った、最初は仲が悪かったがそれでもと思うのであった。
最初は仲が悪かったけれど 完
2024・5・16
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