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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第13話
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ほどな」
一方のハドラーちゃんは悩みに悩んだ。
あの忌まわしいウロド決戦を避けられないとは……
「まあ、皆既日食までまだ11日ありますさかい、それまで考えるのもありやと思いますよ」

異元扉の活躍によって暗黒魔術を使って寒気超優遇フィールドを形成してまで行ったハドラー待ち伏せ暗殺計画は失敗に終わった上に、勇者アバンを侮り過小評価が仇となって大魔王バーンに才能を見抜く力と先見の明に関する疑念と猜疑心を持たれてしまったガルヴァスは、配下達と共にギルドメイン山脈に呼び出されて鬼岩城製作部隊最高司令官と言う閑職に甘んじさせられていた。
「……くっ!まだか!?まだ完成せんのか!?」
バーン軍の地上侵略(実際は地上破壊)部隊の本拠地として建造・使用されるとあって胸に無数の砲門を持つなど、並外れた攻撃力を持っていたが、悪く言えば鬼岩城が完成するまでギルドメイン山脈から出られないのである。
その間にも、他の(1周目の時は)侵略未遂者がハドラーちゃんの首級を奪って大魔王バーンに取り入るのではないのかと日々心配していた。
「こうしている間にも、私を差し置いてハドラーの頸を斬る者が現れるのではないかと不安になる……急ぐのだ!」
そんな豪魔軍師ガルヴァスの当面の目標は、相も変わらずの大魔王バーンに実力を認めて貰い、ハドラーに取って代わり魔軍司令になって地上界を支配する事。

大魔王バーンの地上界破壊計画の本気度を知ってしまったハドラー軍から見れば、それは儚くて叶わぬ幻の夢……
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