第13話
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上増やしたくない筈だ!そう言った者を完全に排除してから最終段階に向かう筈だ!計画がバレたら、色んな輩が大魔王バーンの邪魔をしに往ってしまうからな!」
だがここで、バルトスが嫌な事に気付いてしまう。
「となると、ハドラー様は逆に死ねなくなりますぞ?ハドラー様も大魔王バーンの邪魔者ですから」
それに対し、ハドラーちゃんは邪な笑みを浮かべた。
「なら……大魔王バーンを殺してしまえば良い。そうすれば、俺は安心して死ねる」
口で言うのは簡単だが、問題は大魔王バーンをどうやって殺すかである。
「そう言う意味では……」
異元扉は自分に課せられた使命を察して理解した。
「わての……出番でっしゃろ?」
「そうだな。早速だが、この俺が知らぬ呪文の宝庫となっている平行世界に連れて行け!其処で俺達を鍛え直す」
だが、異元扉は予想外の事を言いだす。
「それはええけど、あんさんまさかウロド決戦をサボろうとしてまへんか?」
異元扉の口からウロドと言う単語を聞かされた途端、ハドラーちゃんがしょっぱい顔をした。
「アレは時間の無駄だ。特に俺とアバンはな」
だが、異元扉は予想外の事を言いだす。
「そやけど、アバンは『凍れる時間の秘法』の力を借りへんと『空裂斬』を会得出来まへんのや」
ハドラーちゃんとガンガディアは理解に苦しんだ。
「何で?」
「凍れる時間の秘法を受けた者は完全に凍り付いて身動き不可能と聞く。それが何故?」
異元扉の答えは更に予想外なモノだった。
「アバンが使用した凍れる時間の秘法は不完全なモノでしてな、肉体は止められても心までは完全停止にはいたりまへん」
「つまり……なんだ?」
「つまりや、アバンは凍れる時間の秘法のお陰で1年間四六時中滝行しとる状態を維持してたちゅうこっちゃ」
ハドラーちゃんは恐る恐る聞きたくない答えに繋がる質問をした。
「他に……アバンは他に凍れる時間の秘法の力を借りずに空裂斬を会得する方法は―――」
異元扉がハドラーちゃんの武人的な懇願を一蹴する。
「ありまへん。凍れる時間の秘法が無いと空裂斬もアバンストラッシュも不完全なままでっせ」
「そう……なのか……」
ハドラーちゃんは、異元扉を使って1年間鍛錬三昧の日々を送るついでにアバン達に1年間の猶予を与えようと考えていたのだが、あの忌まわしいウロド決戦を避ける事が許されないと聞かされた事で全てが瓦解してしまう。
ガンガディア的にはハドラーちゃんの敵のこれ以上のパワーアップは避けるべきだと思うが、フレイザード2号はハドラーちゃんの武人的な考えがそれを納得させないと諭した。
「つまり、強大な敵を完膚なきまでに叩き潰した方がインパクトが在るしアピールにもなる。そう言う事だと思うよ?」
「……なる
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