第13話
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が、大魔王バーンの恐ろしさをいまいち理解していない部下達を……もとい自分自身を一喝する意味で魅せておくべきだとも思えた。
「そう……だな。実際に観ておくか。大魔王バーンがやらかした最低最悪のバットエンドとやらを」
ハドラーちゃん達が意を決して大魔王バーンの地上界破壊計画の全貌を知るべく異元扉を開けた途端、眩い光がハドラーちゃん達を襲った。
「ぬお!?何だ!?この光は!」
「巨大な光が……地上を完全に包んでおる……」
バルトスとガンガディアが光しか見えない状況に驚く中、ハドラーちゃんは大魔王バーンの躊躇の無さと無慈悲過ぎる残酷さに驚いた。
「バーンのボケ老人め!地上で大量の『黒の核晶』を使ったな?」
ガンガディアはハドラーちゃんのとんでも予想に驚愕する。
「黒の核晶ですと!?それがどれだけ危険な物か、本当にご存知故の台詞ですか!?」
フレイザード2号は珍しく冷たい表情でガンガディアに問うた。
「その台詞、大魔王バーンの前でも言える?」
ここで大魔王バーンの本気度を思い知らされたガンガディア。
りゅうおうもどきとゾーマズレディも同様だったのか、口を大きく開けて完全にアングリしていた。
が、何かに気付いたフレイザード2号が異元扉から飛び降りてしまう。
「ちょっと!何する気でっか!?危ないって!」
「黒の核晶の爆発に巻き込まれに逝く心算か!?」
傍目から視ればそう思えるが、フレイザード2号は何故か黒の核晶の爆発に巻き込まれない自信が有った。
「じゃあ何故大魔王バーンは!……この破壊の光りを高みの見物出来る?」
そう。フレイザード2号が発見したのは、空に浮かぶ大魔宮!
その大魔宮に極大消滅呪文を撃ち込む心算だったのだ。
「大魔王バーンよ!貴様に無慈悲に踏み潰された百合の怒りの総意……思い知れぇーーーーー!」
だが、フレイザード2号の前に力と正体を隠すために着用していた闇の衣を脱ぎ捨てたミストバーンが立ち塞がる。
「忠義だねぇー……だが、この所業に躊躇の余地は無し!極大消滅呪文!」
だが!
「フェニックスウイング」
「何!?」
フレイザード2号が放った極大消滅呪文がはね返されてUターンしてフレイザード2号の許に戻ると言う予想外の展開が発生してしまい、ハドラーちゃんは堪らず叫んでしまう。
「フレイザードぉーーーーー!」
が、自らが放った極大消滅呪文に巻き込まれた筈のフレイザード2号は、気付けはハドラーちゃんの隣にいた。
「いやー……泣かせるねぇー」
ガンガディアがフレイザード2号の言動に驚かされるのはこれで何度目であろうか?
「何が遇った!?何時の間に戻って来れた!?」
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