第13話
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はどう言う意味だ?」
「簡単な事でっせ。先ず、皆様の前にAルートとBルートがあるとするやろ」
ここでハドラーちゃんがハッとする。
(つまりそう言う事か!?俺の身体の異変はそう言う意味だったのか!?)
ガンガディアもようやく理解して来た。
「つまり、選んだルートによってその後の出来事が大きく変わると言う事か?」
「そう言うこっちゃ。つまり、選択肢の数だけ平行世界は存在しますねん。わてに言わせれば、平行世界は時の流れと言う馬鹿デカい大樹に生えた無数の枝や葉っぱの様なもんですわ」
で、バルトスが異元扉が瞬間移動呪文の役割を果たす扉だけじゃないの意味について問うた。
「まさかと思うが……その選ばれなかったルートにも瞬間移動呪文の要領で往けると?」
異元扉が自信満々に宣言する。
「そう!その通りや!」
バルトスはりゅうおうもどき達が異元扉を恐れる本当の理由を正しく理解した。
「それだと……存在しない筈の世界が存在する事実を認めてしまう事には為りませんか?」
その途端、異元扉が激怒する。
「その言い方はあきまへん!それだとりゅうおうもどき共やバランと同じ轍を踏みますやろ!」
ハドラーちゃんは異元扉の激怒の理由に対して笑う。
「ははは。竜騎将バランらしい考えだな。竜の騎士の立場上、平行世界の技術や呪文がこの世界に流出する事態を許す事が出来なかったのであろう」
ハドラーちゃんの口から天敵バランの名が出た事に驚き怯える異元扉。
「実家に帰らせていただきます」
「待て」
ハドラーちゃんは「でかした!」と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべた。
「生憎、こっちはその平行世界の呪文がどうしても欲しいのだ。もう直ぐ俺の物になるこの地上界を大魔王バーン如き壊させない様にな」
が、ここでフレイザード2号が百合萌えの女性の同性愛故の余計な発言をしてしまう。
「てこ、と、はぁー♪人間を無理矢理男女に別けると言う超愚策を選ばなかった正しい平行世界もぉー♪存在するって事だよねぇー?」
ガンガディアが呆れ過ぎて頭を抱えるのだが、
「お嬢様ぁー!アンタ、アンタ様だけがわての味方やぁーーーーー!」
が、ハドラーちゃんが興奮気味のフレイザード2号と異元扉を軽く一喝する。
「騒ぐな。さっきも言った通り、大魔王バーンは俺の物である筈の地上界を完全確実に灰にしようとしているのだぞ。先ずそれを止めなければ、いくら平行世界の力を得たとしても無駄になる」
「あっ」
ガンガディアが何を思ったのか、異元扉にとんでもない依頼をする。
「なら、実際に大魔王バーンに破壊された地上と言うモノを視せて欲しい。そうすれは、そのドアに反抗的なあの2人も納得するのではないのかな?」
ハドラーちゃんは正直観たくはなかった
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