第13話
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たかろうってぇー」
呆れて固まるバルトスとガンガディア。
その間、バラモスエビルが悪態を吐く。
「何でわしがこんな所で―――」
が、直ぐにハドラーちゃんに気付かれて威圧される。
「つーぎ」
「……はい」
そして、りゅうおうもどきとゾーマズレディと異元扉以外の自己紹介が一通り終わり、異元扉が遂に自分が何者かを語り始める。
「わては異元扉と言います。わてを開けた人が往きたい場所にあっという間に往ける様になるちゅうのが、わての得意技ですわ」
それを聞いて俄然興味が湧くガンガディア。
「つまり、君は瞬間移動呪文の役割を果たす扉……と言う訳か?」
だが、異元扉が不敵な笑いを上げた。
「ふふふ。わての力はそれだけではおまへん」
「と、言うと?」
「わてが連れて行ける―――」
りゅうおうもどきとゾーマズレディが異元扉の発言を阻む。
「黙れ!罪深き許し難い罪人め!」
「その先は知る事許さぬ!」
だが、ハドラーちゃんが威圧しながら異元扉に続きを命じた。
「で、瞬間移動呪文以外に何が出来るのだ?」
「やめろ!その先は―――」
「俺は続けろと言ったのだ。この地底魔城の中で俺に逆らう事は、何が遭っても許さん」
「……そろそろわての本当の力について説明してもええでっか?」
「話せ。これは命令だ」
「やーめーろー!」
異元扉が改めて自らの力について話し始めた。
「わてが連れて行けるのは、なにも場所だけではおまへん」
バルトスが首を傾げる。
「場所以外……それはどう言う意味ですかな」
が、異元扉がバルトスの質問に答える事をゾーマズレディが許さなかった。
「今聞いた事を全て忘れろ!そして―――」
だが、それがハドラーちゃんに爆裂呪文を使わせる結果となった。
「たわけ。俺に逆らうなと言ったばかりだぞ?それに俺もこの扉の謎多き言い分の詳細が気になった。ちゃんと解り易く説明せい」
「駄目だ!この罪―――」
「イルイル」
何時まで経ってもいっこうに話が進まないので、りゅうおうもどきとゾーマズレディを再び魔法の筒に封印するガンガディア。
「使命に忠実なのは良い事だが、もう少し空気を読んで欲しかったな」
異元扉が再び再確認する。
「……そろそろわての本当の力について説明してもええでっか?」
「話せ。これは命令だ」
「では……つまりや、わてを使えば様々な平行世界に往けるちゅうこっちゃ!」
ハドラーちゃん達は直ぐにはピーンとこなかった。
「平行世界?」
「それは、天界、地上界、そして魔界、とは違う更なる異世界が在ると言う事か?」
知恵と知力を得る事に貪欲なガンガディアですらこの程度の解釈しか出来ず。
だが、フレイザード2号だけは目をギラギラ輝かせていた。
「で、平行世界と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ