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ハッピークローバー
第百二十八話 人は強くなってもその六

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「事前の対処もね」
「出来るわね」
「けれど災害はね」
「そうはいかないわね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「いきなりよ」
「来るから」
「こっちの方がね」
「怖いわよね」
「戦争よりもね」
「それ実感するわよね」
「日本にいたらね」
 二人で話した、そして。
 その話の中でだ、北海道の娘は留奈に話した。
「北海道にも地震があって台風もね」
「来るのよね」
「だからね」  
 そのうえでというのだ。
「わかるのよ」
「台風の怖さも」
「あまり来ないけれど」
 台風はというのだ。
「けれどね」
「それでも来て」
「北海道まで来るとなると」 
 そうした台風はと留奈に話した。
「根性あってね」
「威力があるのね」
「そんなのが来るから」
 そうであるからというのだ。
「もうね」
「被害も大きいのね」
「そうよ、だから言うのよ」
「台風が怖いって」
「ええ、本当に羆よりもね」
「怖いわね」
「札幌にも台風は来るけれど」
 多くなくともというのだ。
「羆は来ないし。あとね」
「あと?」
「北海道は雪でしょ」
 こう留奈に言うのだった。
「大雪がね」
「あるわね」
「吹雪もね、こっちの災害がね」
 それこそというのだ。
「もうね」
「一番問題なのね」
「日本は災害が多いだけあって」
「大雪もあって」
「大雨も災害でしょ」
 こちらもというのだ。
「それで北海道に多いのはね」
「大雪ね」
「それに寒波よ」
 こちらもあるというのだ。
「もう寒い時はね」
「物凄いのね」
「神戸の寒さなんてね」
 それこそというのだ、尚神戸にしても六甲から吹き下りてくる風のせいで冬は驚くまでに寒かったりする。
「甘い位にね」
「寒くて」
「もうね」
 それこそというのだ。
「お家の中でもね」
「物凄く寒いのね」
「暖房ガンガン入れないと」
「耐えられないの」
「北海道の冬、特にね」
 留奈にさらに話した。
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