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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその五十六

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「連合にとってはな」
「マイナスですね」
「そうだ」 
 こう由良に話した。
「私はそう思う」
「左様ですか」
「これはな、民間は違うが」
 政治は確かに関係するが世界が違うと言えば違うそちらはというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「政治的なそれはな」
「どうしてもですね」
「対立が常に起こり」
 そしてというのだ。
「それに力を注いでな」
「システムの見直し、改編にですね」
「どうしても力を注がなくてだ」
 注ぐべきだがというのだ。
「それでだ」
「思う様にですか」
「進んでいない」
「進んでいると言われていても」
「連合はそちらでも確かに先進地域だ」 
 このことは事実だというのだ。
「しかしだ」
「他の分野に比べて他国と差が開いていない」
「そうだ」 
「本来ならそこでも圧倒すべきですね」
「圧倒的な差があってな、だがな」
「それができていないので」
「エウロパにしてもだ」
 この国でもというのだ。
「政治システムにおいては連合に追いつくことはだ」
「難しくないですか」
「時間はかかってもな」
 それでもというのだ。
「他の分野と比べるとな」
「時間はかからず」
「楽だ」
 そうだというのだ。
「あの国にしても」
「そうなのですね」
「私が思うにな、そして幾ら相手が後進でもな」 
 自分達より遥かに遅れている、そうした相手であってもというのだ。八条は無花果の最後の二つのうちの一つを手に取って言った。
「侮らないことだ」
「永遠に追いつけない等とはですね」
「夢にもだ」
 まさに絶対にというのだ。
「思わないことだ」
「若し思えば」
「その時点でだ」 
 まさにというのだ。
「追いつかれてだ」
「追い越されますね」
「そうなってします」
「そうなるのが常ですね」
「人間に違いはない」
 この生物にというのだ。
「所詮はな」
「人種や民族、宗教が違えど」
「やはり同じ人間だ」
「その能力に違いはない」
「努力次第でだ」
 まさにそれによってというのだ。
「どうとでもなる、だから技術等もな」
「努力すれば」
「追いつくことが出来てだ」
 例え相手が遥か先にあってもだ。八条は今はエウロパの立場にあって連合を見てそのうえで由良に話した。
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