第八十話 教会の仕組みその三十七
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「僕は」
「そうなんだね」
「はい、ですから」
それでというのです。
「どうしたらいいかもです」
「わからないんだね」
「そうなんです」
「それに元々結構本命の娘には弱いね」
「弱いですか?」
「かなりね」
新一君に笑って言うのでした。
「普通にお友達の娘とはお話出来るね」
「はい、そうなんですが」
それでもというのです。
「本命ですと」
「私はお友達なのね」
ここで私がこう言うとでした。
白石さんはすぐにです、私に笑ってこう言いました。
「そう思ってるのは千里ちゃんだけだよ」
「あっ、先輩ですね」
言われてすぐにわかりました。
「私は」
「まあ今はそう思ってたらいいよ」
やっぱり笑って言われました。
「それならね」
「そうですか」
「うん、まあ阿波野君が高校を卒業したら」
その時はといいますと。
「阿波野君も校則とかないしね」
「だからですか」
「その時は阿波野君も頑張って欲しいし千里ちゃんも」
「私もなんですね」
「もういさんで」
そうしてというのです。
「阿波野君と一緒にいてあげるんだよ」
「そうすべきですか」
「そうしたらいいよ」
「そうですか」
「そもそも千里ちゃん教会継ぐしね」
このことも言われました。
「余計にだよ」
「教会関係あります?」
「おおありだよ」
また笑って言われました。
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