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夢幻水滸伝
第三百四十八話 オクラホマ州掌握その十五

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「戦力を奪う、特にな」
「精神的にですね」
「攻めてくる、わいもやられたんははじめてやが」
 それでもとだ、トウェインは話した。
「厄介や」
「実にですね」
「ああ、しかし絶対無敵の戦術戦略はない」 
 トウェインはここで断言した、星の者達が集まっている野営地のテントの中でテーブルを囲んで話している。
「無敵のピッチャーもおらんしな」
「打ちにくいピッチャーはいても」
「絶対はない」
 何があってもというのだ。
「それでや」
「戦術も然りですね」
「ゲリラ戦術もな」
「ではその弱点は何ですか?」 
 スタインベックは彼らしく率直に尋ねた。
「ゲリラ戦術は」
「ゲリラ戦術やるにも武器が必要や」
 トウェインはスタインベックに率直に答えた。
「兵器もな」
「武器に弾薬がですね」
「食料もな、食料は金があったらゲリラ戦術やと潜伏してる先で買って調達出来るが」
「そのお金もですね」
「何処にある」
「基地ですね」
「そや、ゲリラ戦術にも拠点が必要や」
 そうなる場所がというのだ。
「絶対にや」
「拠点ですか」
「ナポレオンさんを苦しめたゲリラ戦術もや」
 スペインでのそれもというのだ。
「拠点があったやろ」
「イギリスですね」
「イギリスが武器を供与してな」
 スペイン軍そして民衆達にだ。
「援助してた」
「海からですね」
「そうしてた、それでや」
「デリーロ達も拠点を持ってますね」
「それでゲリラ戦術をしてる、その拠点はな」
 それは何処かというと。
「あいつ等は今他の勢力とは組んでへん」
「テキサス州だけですね」 
 ミニーが応えた。
「今あちらの勢力は」
「そや、つまり拠点はな」
「テキサス州のですね」
「軍事基地となってる諸都市や」
「幾つもある」
「つまりや」
 トウェインは笑って話した。
「テキサスの諸都市を攻略していったらな」
「ゲリラ戦術は出来なくなりますね」
「そしてわい等の目的は何や」
 トウェインは仲間達に問うた。
「一体」
「この戦に勝つことですね」
 ミニーが答えた。
「やっぱり」
「テキサスの掌握やな」
「はい、敵の最後の領土である」
「それでや」
「今は、ですか」
「ゲリラ戦術への対処はするけどな」
 それでもというのだ。
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