暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第十七話 生まれ変わりならその九

[8]前話 [2]次話
「韓国料理もですね」
「大蒜を多く使いますね」
「パスタやパエリアもそうですね」
 こういった料理もというのだ。
「それぞれイタリア料理とスペイン料理ですが」
「やはり大蒜を使います」
「韓国料理は何でもです」 
 この国の料理はというのだ。
「もうです」
「何でもですね」
「大蒜と唐辛子を使います」
「キムチはその最たるものですね」
「お鍋にしましても」
 韓国料理のこちらもというのだ。
「チゲ鍋もそうですし」
「チュニクもそうですね」
「サムゲタンも確か」
 この料理もというのだ。
「韓国料理では珍しく赤くなくて」
「唐辛子は使われていないですね」
「はい、ですが」
 それでもというのだ。
「大蒜はです」
「使っていますね」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「物凄く身体にいいです」
「サムゲタンは。そういえば」
 幸雄は夜空に笑顔になって話した。
「プロ野球選手だった金田正一さんですが」
「あの四百勝した」
「あの人はお食事に気を使っておられていて」
 自分の身体のこと全体にそうであった、生足なのでその分怪我をする危険があるということでサンダルを履かず特に商売道具の左腕を大事にした。
「サムゲタンもご自身で調理されて」
「食べていたんですね」
「当時は金田スープと言われていたそうです」
「金田さんが作っていたので」
「何でも子供用のある本にはトリガラスープに漢方薬を入れた」
 その様にというのだ。
「説明されていたそうです」
「確かにトリガラスープですね」
 夜空も確かにと頷いた。
「サムゲタンは」
「左様ですね」
「それで漢方薬も入っていますね」
「間違いではないですね」
「はい、ですが」
「これだけではですね」
「わからないですね」 
 具体的にどういったスープがだ。
「殆ど」
「当時子供さん達が読んでも」
 本に書かれてあったその説明をだ。
「わからなかったかと」
「どんなスープか」
「しかし調べていくと」
「サムゲタンだったんですね」
「そちらを召し上がられて」
 そうしてというのだ。
「健康的にです」
「活躍されていたんですね」
「サムゲタンは生姜や高麗人参も入っていて」
「そうしったものも漢方薬ですね」
「鶏肉も一羽丸ごと入っていたりするので」
「物凄く身体にいいですね」
「私も好きです、そして大蒜が」
 笑顔で言うのだった。
「兎角です」
「お好きですか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「まことに」
「そうですか」
「ですから」
 それでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ