第五幕その七
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「物凄く怖かったわ」
「全くだね、狂犬病も怖いけれどね」
トトも言いました。
「ペストも怖いよね」
「外の世界ではまだあるらしいわ」
「そうなんだね」
「だからね」
「清潔にしないと駄目だね」
「街はね」
どうしてもというのです。
「村もだけれどね」
「いつも清潔に」
「オズの国でもね、そのことも心掛けているから」
だからだというのです。
「オズの国はいいと思うわ」
「その通りだね」
「奇麗だとそれだけで気持ちがよくなって」
そうしてというのです。
「悪いことをしなくなるっていうしね」
「奇麗な場所にいると気持ちも奇麗になるからだね」
「周りからその奇麗な雰囲気を受けてね」
そうしてというのです。
「そうなるっていうし」
「だからだね」
「奇麗にしていることはいいことなのよ」
「街や村を」
「そして他の場所もね」
「そうだね」
「お家の中もね」
こちらもというのです。
「勿論お庭も」
「奇麗にしないとね」
「そうすることよ」
こうしたお話をしつつです。
皆で街の中を歩いていきます、歩くと街の中は市街地も奇麗ですが公園も沢山あって緑がとても豊です。道の左右には木々が並んでいます。
その木々を見てです、臆病ライオンは言いました。
「ここまで緑が多いと森の都だね」
「そうだね」
腹ペコタイガーもそれはと頷きました。
「そうした風だね」
「この街はね」
「それでね」
そうであるからだというのです。
「街並みと合わせてね」
「余計に奇麗に思えるね」
「そうだね、それで木の種類も色々だね」
「この街はね」
「前に行った漁港は水の都と呼ばれていてね」
ドロシーが二匹にお話してきました。
「海の都ともね、そしてこの街はね」
「何と呼ばれてるのかな」
「それで」
「木の都、森の都とね」
その様にというのです。
「呼ばれているわ」
「そうなんだね」
「そう呼ばれるに相応しいね」
「何しろ山の麓にあって」
そうであってというのです。
「ここまで緑が多いからね」
「僕達今公演の中歩いているけれど」
「まるで森の中みたいだよ」
「こうした街だから」
「そう呼ばれるんだね」
「そうよ、それでね」
ドロシーはさらにお話しました。
「空気がとても奇麗なのよ」
「木がとても多いから」
「それでだね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
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