第7話:適度な恐怖心が足りない……
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つまりだ、ムソーウ王国国王が突撃至上主義特有の失敗をイナオリの目の前で犯したのだ。
このままでは、敵国王の討伐の功績がイナオリの物になってしまうのだ。
それに引き換え、ヨツメはムソーウ王国国王より討伐価値の低いオラウ・タ・ムソーウに文字通り口が裂ける程の深手を負わされたのだ。
(これは不味い!このままでは俺はただの無能者だ!くそぉー!何で俺だけぇー!)
運悪くオラウと対峙したヨツメは、ズルズルとギャグ担当へと堕ちる状況に悶え苦しむのであった……
(ちくしょぉー!降格コースだぁー!)
そんなヨツメを尻目に、ムソーウ王国将校がエイジオブ帝国のクーデタードアに嵌って、次々と殺害または捕縛された。
「ぐっ!放せ!お前達、何をやっているのか判っているのか!?」
「勿論ですとも。ムソーウ王国第二王女をエイジオブ帝国を差し出したんです。あぁー、もう直ぐ祖国がムソーウ王国を滅ぼすから、『元ムソーウ王国』が正解でしたなぁ」
ムソーウ王国一般兵の無礼千万な台詞に怒り狂うムソーウ王国第二王女だが、既にを両手両足を縛られている為、何も出来なかった。
「何が『祖国がムソーウ王国を滅ぼす』だ!お前達はそれでも誇り高きムソーウ王国の戦士か!?」
それに対し、エイジオブ帝国将校が、やれやれポーズで体をクネクネさせながら第二王女に近付いて来た。
「いけませんねぇ。場違いな誇りなんて、延命になぁーんも役にも立ちませんよ」
非常にウザい敵将校の態度に激怒する第二王女。
「ふざけるな!何で誇り高きムソーウ王国の戦士達が、こんな無礼者に従う!目を覚ませ!」
「やーれやれ、皇帝陛下の賢く正しい戦術を理解してくれないとは……悲しいですなぁ」
体をクネクネさせながらわざとらしく悲しがる敵将校に、悔しそうに歯軋りする第二王女。
その時、無数の鳥が一斉に飛び掛かり、第二王女を裏切った一般兵達を混乱させた。
「うわ!」
「なんだこれは!?」
第二王女はこの隙に逃走を計ろうとするが、エイジオブ帝国将校がそれを発見する。
「あ!?逃げる!」
だが、無数の鳥が煙幕代わりとなって第二王女を庇い、その代わりに今度は無数の蜂が裏切り者達を襲った。
「ぐわぁー!追え!追えぇー!」
「駄目です!蜂が邪魔で先に進めません!」
どうにか逃げ切った第二王女は、無数の鳥に導かれる様にある者の許に向かう……鳥や蜂を操っていたアニマの許へ!
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