第33話(2章終了)
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いかないでしょう?それにホテルの方はファンさんの配慮で『休職』にしてもらっているから、辞めた訳ではないわよ?」
「当然、マティの”使霊”である私が”主”であるマティと別の場所で生活する訳にはいかないし、そもそも私は”戸籍上では死んでいる”のだから、マティと違って私がどこで何をしようと誰も気にしないでしょう?」
「よく言うぜ…………煌都を離れる時の挨拶でオフクロのことを知った華劇場の支配人のオッサンから、役者としての復帰を望まれていただろうが。」
「現役時のユエファ小母さんの実力や器量もそうだけど煌都での知名度を知っている支配人からしたら、アーロンが抜けた穴の代わりが欲しかったというのもあるでしょうけど、昔と違って導力通信が発達している今の時代なら、”アルカンシェル”の”舞姫”達や女優の中でもトップクラスのジュディス・ランスターとも並ぶくらいにユエファ小母さんが有名になってユエファ小母さん目当てに華劇場にたくさんの客が来てくれる事が目に見えているものねぇ。」
マルティーナと共に答えたユエファの答えを聞いたアーロンは呆れた表情で指摘し、アシェンは苦笑しながらある人物のことについての考えを推測した。
「ま、役者に戻るのも悪くないけど、しばらくは”母”として大切な息子の人生を見守らせてもらうわ。あ、”夜の街を楽しみたい時”はマティ共々ちゃんと空気を読んで貴方の身体から離れてあげるから、私達のことは気にしなくていいわよ?」
「余計なお世話だっつーの!ったく、オフクロが形は違えど生き返った事は嬉しいのは事実だが、やりにくいったらありゃしないぜ…………―――そんじゃあ留守中、そっちは任せたぜ。」
からかいの表情でウインクをしたユエファに声を上げて反論したアーロンは疲れた表情で呟いた後気を取り直して映像端末に映るアシェン達に声をかけた。
こうして…………アークライド解決事務所は”3人目の押しかけ助手”とその守護天使と使霊が加わることとなった―――――
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