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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第33話(2章終了)
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「なんだ、もう着いたんだ。」

「それにしても決めるの早かったね?」

「レイたちの弔いは爺さんと済ませた………街の連中にも挨拶して義理は通したしな。ああ、部屋の契約もさっき下で済ませてきたぜ。」

「ちなみに私とマティは下のビストロで”アルバイト”として働くことになったわ♪」

「はあああっ!?どういうことだ―――――!?」

アーロンとユエファの話を聞いたヴァンは困惑の表情で声を上げてアーロン達に訊ねた。



「アンタがしゃしゃり出てきたおかげで俺は”居場所”を無くした。いや―――改めて見つめなおすきっかけになった。爺さんやオッサン、チョウや姉貴、オフクロとも話してしばらくの間、煌都を離れることにした。代償としてしばらく厄介にならせてもらうぜ。元々、旧首都には興味があったし、アルマータにゲネシスってのも気になる。大体のコツは掴んでるし裏解決屋も気が向いたら手伝ってやるよ。」

「私とユエファは普段は下のビストロで働いているけど、アーロンが裏解決屋の仕事を手伝う時は最低でもどちらか片方はアーロンの”守護天使”かつその”使霊”としてアニエスのメイヴィスレインのようにアーロンの身体に宿って貴方達に協力するようにシフトをポーレット達に調整してもらうことになっているわ。」

「勿論この間のようにどこかに”出張”する時は二人とも貴方達に協力できるように配慮もしてもらえることになっているから、これからよろしくね♪」

「戦力的には頼もしいですっ。」

「ふふっ、よろしくお願いしますね。」

「だから勝手によろしくすんじゃねえ!!――――あのジジイにチョウの野郎………くそっ、出やがらねえ!」

アーロン達の話を聞いたフェリとアニエスがアーロン達の加入を嬉しそうな様子で受け入れている中、ヴァンは疲れた表情で声を上げて反論した後ザイファを取り出して文句を言いながら自分からの通信に全く出ない様子のチョウに何度も通信し続けた。



「往生際が悪いなァ、オッサン。」

ヴァンの様子をアーロンは苦笑しながら見つめて呟き

「クク………ま、しっかりやれよ。」

「あんたなら大丈夫でしょ。」

「あ、でもこっちみたいにあんまり傍若無人に振る舞わないのよ?マティ姉さんもそうだけど、ユエファ小母さんもあんまりアーロンを甘やかさないでよ?」

「フフ、わかっているわ。」

「あー、わかってるって。ったく、オフクロもそうだが姉貴もわざわざ仕事を辞めてまでついて来なくていいって言ったんだがな…………」

ジャック達の応援や注意の言葉にユエファと共に答えたアーロンは僅かに苦笑を浮かべてマルティーナとユエファを見つめて指摘した。

「あら、”守護天使”である私が導く貴方と離れ離れになる訳には
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