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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第33話(2章終了)
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ヴァーチャーズ)”という強力な護衛がついていたとしても。”相談事”についても……そのうちギルドに切り替えることを検討してみて。





「―――てな話だったがどうよ?」

「……エレインさんは尊敬できる、とても信頼できる方だと思います。でも、今回も酷い事件でしたけど……だからこそ得られた経験や絆がありました。」

エレインとの出来事を思い返したヴァンに確認されたアニエスは答えた後ヴァンやフェリ、端末に映るアシェン達を見回して答えた。

「ですから……引き続きお願いします。」

「そうか。」

「えへへ……」

「ふふ、応援してるよ。」

「頑張ってね!」

「はい……!」

アニエスの答えにヴァンとフェリがそれぞれ相槌を打った後に声をかけたハルとアシェンの応援の言葉にアニエスは力強く頷いて答えた。

「うーん、しかし問題はアーロンよねぇ。マザコンでシスコン気味だから年下にちょっかいは掛けないと思うけど、風紀は乱しそうだし。ユエファ小母(おば)さんは”そっち”方面に関しては割と放任主義みたいだし、マティ姉さんも何だかんだ言ってもアーロンには甘いのよねぇ。」

「あはは……アーロンさんたちに悪いですよ。」

するとその時ることを思い出したアシェンは気まずそうな表情を浮かべて指摘し、アシェンの指摘にアニエスは苦笑しながら答えた。

「風紀、ですか?」

「……?って待て。どうしてあのガキの名前が出てくる?そういやアイツ、例の軟膏の反動で速攻ブッ倒れてやがったが……たしか半月は動けないんだったか?」

二人の会話が気になったフェリは首を傾げ、ヴァンは戸惑いの表情でアシェンに確認した。

「あ、うん、それがね―――」

「ハッ……オッサンと違ってまだ若いんでなァ。」

そしてヴァンの確認にアシェンが答えかけたその時青年の声が聞こえた後事務所の扉が開かれ、アーロンとマルティーナ、ユエファが事務所に入ってきた。



「……………………」

「お疲れ様です、アーロンさん、マルティーナさん、それにユエファさん。」

「迷いませんでした?」

アーロン達が自分の事務所に現れたことに驚いたヴァンが口をパクパクしている中、アーロン達の訪問を予め知っている様子のアニエスとフェリは落ち着いた様子でアーロン達に声をかけた。

「地下鉄っつーのは初めてだが迷いはしなかったぜ。さすが旧首都―――アがるデカさとは思ったけどな。」

「フフ、その言い方だと”田舎者”であることがバレバレよ、アーロン♪」

「まあ、それに関しては私やユエファも他人のことは言えないけどね…………」

アーロンの答えを聞いてからかいの表情で指摘するユエファにマルティーナは苦笑しながら指摘した
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