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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第33話(2章終了)
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さんにその”ミルディーヌ公女”という人物と会う約束を手配してもらったのですか?」

ヴァンの指摘にアニエスは呆けた声を出してアンゼリカを思い浮かべ、フェリはアシェンに訊ねた。



「ええ。来週にはチョウと一緒にオルディスに挨拶に行く予定よ。」

「ミルディーヌ公女か……ヨルムンガンド戦役時、当時14歳という若さでありながら”鉄血宰相”にも悟られないように、内戦終結の直後でありながら内戦で敗戦した貴族連合軍を短期間で纏め上げて”ヴァイスラント決起軍”を結成した上、メンフィル・クロスベル連合の”総大将”である英雄王達”ゼムリアの三皇”と接触してヴァイスラントと連合の同盟を結んだこともそうだが、戦後のエレボニアが存続できるように交渉し、更に公女自身は今では”伝説”として語られている”灰の剣聖”が率いた精鋭部隊―――――”灰獅子隊”の一員として”灰の剣聖”達とともに最前線で戦ったことから、連合もそうだが”灰の剣聖”自身からも絶大な信頼を寄せられて、その結果エレボニアは敗戦国でありながらも連合の属国になることにならないようにした立役者とも言われている事からエレボニアにとっては王家と並ぶかそれ以上の最重要人物になるだろうな。」

「ヨルムンガンド戦役もそうだけど、その後の立ち振る舞いからしても、下手したらあのチョウよりも相当なクセ者なんじゃないの?」

「そうかもしれないわね。実際チョウ自身も、『決して油断できない相手だ』って言っているくらいだし。ま、偶然にも年齢はあたしと同い年の上、学生時代は東方文化も関係する部活に入っていた上ミルディーヌ公女自身、東方の流れを汲む衣服や茶の収集を趣味にしているみたいだから、仲良くなれる要素はあると思うわ。」

「ま、公女の良いように利用されないように気を付けておいたほうがいいぜ。ミルディーヌ公女は親しい連中からも相当な腹黒娘と言われている上、”灰の剣聖”との婚約関係に関しても世間的に見れば政略的な意味合いが強いように見えるが、本人自身にとっては”灰の剣聖”は”本命”だからな。間違っても公女にとっての愛しの”灰の剣聖”を利用するような事は言わないことをお勧めするぜ。」

ジャックはミュゼに関する情報や推測を口にし、ハルの指摘に同意したアシェンは口元に笑みを浮かべ、ヴァンはミュゼを思い浮かべて苦笑しながらアシェンに忠告した。



「ええ、その点については”エースキラー”の人達からも忠告されているから、重々気を付けておくわ。」

「ふふっ、相変わらず事情通だね。」

「クク、そう言いつつも毎度首を突っ込むからチョウあたりに付け込まれるんだろうが?」

「うるせえよ!にしても、どうも煮え切らねぇぜ。最後までヤツの掌の上だったような……」

忠告にアシェンが頷いた後ヴァンの事情通
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