第33話(2章終了)
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
フィン王女もそうだが数多くいる”灰の剣聖”の婚約者の中でも”正妻”になる予定のエリス嬢の後輩でもある事で二人とも親しい関係だから、その二人とも仲良くなる為にもミルディーヌ公女と仲良くなる事が一番現実的な方法だろうな。」
アシェンの答えを聞いたアニエスが驚いている中アニエスの言葉の続きを口にしたヴァンは納得した様子でアシェンに指摘した。
「ええ。まあ、”灰の剣聖”の婚約者の大半は”灰の剣聖”の傍やその周囲で様々な役目で”灰の剣聖”を支えている事で、接触自体が難しいという理由もある上ルウ家―――――”黒月”の令嬢であるあたしが交流を深めやすいのは実質ミルディーヌ公女が最も適しているという理由もあるのよ。」
「えと……どうして、アシェンさんが交流を深めやすいのはその”ミルディーヌ公女”という人物になるんでしょうか?黒月の令嬢とエレボニアの大貴族の当主………特に接点はあるように思えないのですが……」
「……恐らくですけどカイエン公爵家の本拠地にして西ラマール州の州都でもある”海都オルディス”に黒月の店舗を構える事で、ミルディーヌ公女との繋がりを作るつもりなのだと思います。黒月――――――カルバード最大のシンジゲートの令嬢が自分のお膝元で活動し始めたら、幾らミルディーヌ公女でも無視はできないと思いますし………」
「そんでもって”ラギール商会”以外での異世界(ディル=リフィーナ)の商品の仕入れルートを開拓する魂胆って所か?オルディスにはメンフィル帝国の大使館があることで大使館が誘致した異世界の商人達を集めたデパートがある上メンフィル帝国の大使自身に交渉するって手もあるからな。」
アシェンの説明を聞いて不思議そうな表情で首を傾げているフェリにアニエスは真剣な表情で自身の推測を答え、ヴァンはアニエスの推測を補足する説明を呆れた表情で答えた。
「二人とも正解♪今はチョウがオルディスで開く店舗の場所選びをしていて、正式に支店関連の契約が終わったらあたしがオルディスの”支店長”として配置される予定よ。ま、その前にミルディーヌ公女にアポを取っての”挨拶”をすることになっているけどね。」
「え……もう、ミルディーヌ公女とのアポイントも取れたのですか?ミルディーヌ公女はエレボニアの筆頭貴族の当主なのですから、そんな相手に対して何の伝手もないのに幾らアシェンさん――――ルウ家でも難しいと思うのですが……」
「”伝手”ならあるじゃねぇか。何せ煌都に訪れていた”エースキラー”の面々の中にはエレボニアの貴族―――――それもカイエン公爵家と同じ”三大名門”の当主もいるからな。」
アシェンの説明を聞いて目を丸くしたアニエスが不思議そうな表情で疑問を口にするとヴァンが苦笑しながら指摘した。
「あ……!」
「それじゃあ、アンゼリカ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ