暁 〜小説投稿サイト〜
人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
99話 初恋はGalactic
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渡は中学生だったわね。」
「あぁ……でもその話に俺って関わってたっけ?」
「「えっ!?!?!?」」


志満と美渡の驚いた反応に、竜介は心臓が飛び跳ねるような感覚に襲われる。

竜介にはこの件に関わった記憶は一つしかない。すなわち……2人にクローズの正体がすでに露見してしまっているのを意味する。

だが勿論そういうことではない。

「関わるも何も、センパイはしいたけを追って志満ねえまでたどり着いたんじゃん!」
「あっ、そうだった!」
「もうしっかりしてよー!」

この話、実際のところは竜介は仮面ライダーに変身し、しいたけより先に志満を救ったのちに、しいたけと合流して志満を迎えたという流れになる。

その話のことは正直うろ覚えなので、一応話を繋げておく竜介。


「もうあれから8年近く経ってるのね〜」
「でもその得体の知れない怪物って何なんだろーね。今世界中で起こってる異変と関係あんのかな?」
「さぁ…?そうかもしれないわね。」
「じゃあその志満ねえを守ってくれた仮面ライダーっていうのは?」
「おい美渡。」

仮面ライダーの話題を切り出した美渡に竜介は遮るように話始める。

「志満だってその事怖かったんだろ。根掘り葉掘り聞くのはあんまり……」
「そんな事ないよ竜介くん。」
「…?」

志満はキッチンでの作業をやめ、竜介の瞳を見据えて話し始める。


「あの時、竜介くんがしいたけと一緒に来てくれて……私に言ったことは今でも覚えてる。竜介くんがいてくれたから、この事件は私にとって1番の思い出になったんだ。」
「そ、そうなのか……?」
「その様子じゃ分かってないのね。ちょっと幻滅しちゃうわ」プクーッ

志満は可愛らしく怒った表情を見せる。

もちろん本気で怒っているわけではないのは、この場の誰もが理解している。


「「(志満(ねえ)が怒ると本当に怖いから。)」」
「♪」

竜介は怪訝な顔でブラックコーヒーをくいっと飲む。


「(センパイも相変わらず鈍いなぁ……)」


美渡は心の中で苦言した。


?????※?????



『入学説明会ライブ?』
「私と鞠莉さん、そして才さんが未だ混乱が続く情勢の中でできることを合議した結果、今行えることですわ。」


久々に部室に集まったAqoursのメンバー9人。そしてその護衛として俺と魁。ダイヤが述べた召集の目的に全員が賛成した。

9月に入り、未だ学校……というか世界中が混乱を続ける中で、学校存続が決定したところで何もしないではせっかくの【MIRAI TICKET】も宝の持ち腐れ。

それにライブを通して、不安に陥っている人々を勇気づけられたら???というのは流石に飛躍しすぎな話か
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