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俺様勇者と武闘家日記
第3部
サマンオサ
7年後の真実
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を言ったとかで処刑されたと言っていた。そんな些細な理由で奥さんは泣き崩れ、幼い子供はお父さんと永遠に会えないことにすら気づかないでいるなんて……!!
「何でそんな王様に処刑されないといけないの!? ひどすぎるよ!!」
 私は怒りのあまり思わずそう叫んでいた。
「みっ、ミオ!! 声が大きい!! 誰かに聞かれたらその時点でもう捕まっちゃうよ!!」
 慌てふためくルークに口を塞がれ、やっと私は我に返る。彼を上目使いで見上げると、彼はパッと手を離した。
「あっ、ご、ごめん!! でもどこで誰が見張ってるかわからないから、迂闊に声を上げちゃ駄目だよ」
「こっちこそごめん。私も今のは軽率だったよ」
 幸いこの公園には、私たち以外に誰もいない。それはこの場所だけではなく、町中が似たような雰囲気だった。きっと町の人たちも、処刑されるのを恐れてほとんど外を出歩けないのだろう。
 けれどもしそれが本当なら、お城に行ったユウリたちは大丈夫なんだろうか。やっぱり私も一緒に行けばよかったかな、と今さらながら後悔した。
 微妙な雰囲気になってしまい、いつしか無言になる。そしてユウリたちが出ていってから結構な時間が経っていたことに気づいた。
「……そろそろ皆、戻ってきてるかな」
 先に口に出したのはルークの方だった。その言葉に、私はさも今気づいたかのように振舞う。
「あ……、じゃあ、一度家に戻ってみようか」
 ぎこちなさを残した笑みで私は答えた。
 もしユウリたちが戻ってたら、もうルークとはここでお別れになるかもしれない。自然と私の足は遅くなった。
 それでもルークの背中を眺めながら、少しでも話題になりそうなものを思い浮かべるが、こういうときに限って上手く出てこない。
 そうこうしている間に、いつの間にかルークの家に着いてしまった。
「もう皆来てるかもしれないし、中に入ろうか」
 ルークがドアを開けて先に入るよう促すので、仕方なく私は中に入った。
「お帰りなさい! 二人とも、大丈夫だった?」
 帰るなり心配そうな表情で私たちを出迎えてくれるコゼットさん。外を出歩くだけで城の兵士たちに目をつけられることもあるこの国では、当たり前の光景らしい。
「ただいま。母さん、ユウリさんたちはもう戻ってきた?」
「いいえ、まだ戻ってきてないわ。ここからお城まではそんなに遠くないはずだから、もう戻ってきてもおかしくない時間だと思うんだけど……」
 その一言に、一気に不安が押し寄せる。何しろちょっとしたことですぐベギラマをぶちかまそうとする勇者がいるのだ。今までの旅では何度も私が彼を止めていたが、私がその場にいない今、彼らは果たして無事にサイモンさんの居場所を聞き出せたのだろうか。
「ミオ、顔色が悪いけど大丈夫?」
「う、うん。ちょっと心配なだけだよ」
 ず
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