第三千四百七話 スペードの女王でも
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第三千四百七話 スペードの女王でも
ロシアは連合国の面々に真剣なお顔でお話しました。
「プーシキンさんの作品でチャイコフスキーさんが歌劇にした作品だけれど」
「オネーギンか?いや違うな」
イギリスはすぐに察しました。
「スペードの女王か」
「そう、そっちの作品だけれど」
「ああ、あの人出てるよな」
「名前だけだけれどね」
「あの頃から有名だったな」
「それで僕もあの人のこと聞いてるけれど」
ロシアはさらにお話しました。
「僕もそうじゃないかなって思ってるよ」
「不老不死か」
「歌劇の方はまさにあの人が生きていた時代だけれど」
その頃が舞台です。
「名前が出た頃はね」
「それな、あの頃本当に話題だったんだよ」
フランスも言います。
「あの人パリでな」
「そうだったね」
「急に出て来てな」
それでというのです、その謎の多い人は文学や音楽の作品にも出て来る位に名前が知られている人だったのです。
第三千四百七話 完
2024・5・11
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