第七百五十話 練習中にまた話をしてその十四
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「俺もな」
「そう思うな」
「完全にな」
「そうしたことはなくて欲しいな」
「スポーツをするならな」
そうであるならというのだ。
「しっかりとな」
「スポーツマンシップを守って」
「最後の最後までやり遂げることだ」
「そのスポーツから離れるまで」
「そうだ」
まさにその時までというのだ。
「そうしないとだ」
「駄目だな」
「強く思う」
タムタムに話した。
「子供の頃そう教えられた」
「いいことを教えられたな、俺はそこまで言われていないが」
「スポーツマンシップは守るな」
「そうしている、さもないとな」
「スポーツをする資格がないな」
「そう思う」
フランツは強い声で答えた。
「本当にな」
「いい考えだ、それならな」
「これからもな」
「スポーツマンシップを守ってだ」
「そして野球をやっていこうな」
「そのうえで」
フランツはさらに言った。
「サチェル=ペイジみたいな」
「凄い選手になりたいか」
「目指していいな」
「目指すならより高いレベルだ」
これがタムタムの返答だった。
「だからな」
「目指すべきか」
「ああ、いい目標だ」
「そうか、それならな」
「俺も目指す、目指すは」
その選手はというと。
「野村克也だ」
「日本のキャッチャーか」
「二十世紀のな、相手のデータを頭に入れた野球で有名だった」
その為監督としても活躍出来た、口は悪いが困っている人間を見捨てることはしない心優しい人物でもあった。
「その野村克也みたいにだ」
「なりたいか」
「ああ、お互い目指すものは高いが」
「高いからこそだな」
「自分は目指して努力してだ」
「よりよくなるな」
「そうだ、だからな」
そうしたものだからだというのだ。
「俺達もな」
「努力していくことだな」
「そうだ、だからサチェル=ペイジを目指すなら」
そうであるならというのだ。
「目指せ、いいな」
「わかった、そうする」
フランツは強い声で頷いた、そうしてだった。
二人でランニングをしていった、そしてその後でそれぞれのポジションのトレーニングに励みそうしてその日の野球を終えたのだった。
練習中にまた話をして 完
2024・2・2
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