第百二十七話 お金の価値その十三
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「あの主人公ならね」
「何か言われたら」
「即刻ボカンね」
「そうした人だから」
「マッサージ師には向いていないわね」
「人を治療するには向いてないわ」
理虹は言い切った。
「どう見てもね」
「じゃあ力仕事ね」
「ええ、平和なら」
そうした世の中ならというのだ。
「もうそっちに行って」
「平和に暮らして欲しいわね」
「そうして欲しいわ、そして何よりも」
富美子にさらに言った。
「ああした人が出ない世の中がね」
「一番ね」
「平和で」
「お金の価値もちゃんとある」
「そうした世の中がね」
「一番ね」
「ええ、しかしお金ってね」
理虹はあらためて言った。
「やっぱり大事ね」
「そうした意味でもね」
「なければいいとはね」
「そうはならないわね」
「お金で動くなら」
それならというのだ。
「それに越したことはないわよ」
「そうよね」
「ええ、ただね」
ここでだ、理虹はこうも言った。
「北朝鮮ってお金の価値が崩壊していて」
「物々交換よね」
「お菓子がお金と同じ価値がある様な」
そうしたというのだ。
「滅茶苦茶な状況だけれど」
「食べものすらないね」
「けれどね」
そうした有様だがというのだ。
「将軍様だけはね」
「丸々太ってるわね」
富美子は嫌そうな顔で応えた。
「代々ね」
「宮殿で」
住んでいる場所はというのだ。
「ブランド品らしいし」
「身の回りは」
「それでご馳走とお酒もね」
「上等のものよね」
「とびきりのね」
こう言っていいまでのというのだ。
「しかもハーレムで」
「贅沢三昧ね」
「それで予算は年間五千億は」
それだけはというのだ。
「使ってるらしいわ」
「あの、確かね」
富美子は理虹のその話を聞いてこれまで以上に嫌そうな顔で述べた。
「日本の宮内庁の予算が六〇〇憶よね」
「それ位なのね」
理虹は聞いて知ったと応えた。
「そうなのね」
「それで天皇陛下と皇后陛下が三億」
「それで将軍様五千億ね」
「おかしいでしょ」
富美子は心からこの言葉を出した。
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